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チャンスとピンチは表裏一体?急騰銘柄の取り扱い方とは
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

チャンスとピンチは表裏一体?急騰銘柄の取り扱い方とは

2011/1/27
資産運用に精通した公認会計士として活躍している、足立武志氏による「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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11月から始まった今回の上昇相場、最近では短期間で3倍、5倍と急騰する銘柄も数多く見受けられます。

こうした銘柄はわずかな投資期間で高いパフォーマンスを上げることが可能なことから、個人投資家の人気も高いようです。

しかし、このような銘柄は下がるときのスピードも速く、まさにジェットコースターのような動きを見せます。高値掴みをしてしまった日にはひとたまりもありません。

そこで、今回は上昇相場にはつきものの「急騰銘柄」で大ケガをせずに利益に結びつけるための注意点を考えてみたいと思います。

できるだけ上昇初期に飛び乗るのが鉄則

最近の急騰銘柄であるナノキャリア(4571)で検証してみましょう。
この銘柄は1月5日の終値15,010円から1月6日、1月7日と2日連続でストップ高比例配分となりました。場中で寄り付いたのは1月11日の株価26,000円で、当日はそこから24,600円まで下がった後ストップ高の28,010円まで上昇して引けました。従って、26,000円~24,600円が、急騰が始まってから実質的に最も安く買えた価格となります。


(出所:株式会社マーケットチェッカー提供 マーケットチェッカー2

その後、株価はさらに上昇を続け1月18日に64,100円の高値をつけた後急落し、1月21日には37,000円まで下落しました。たった4日で率にして42%の下落です。

もし64,100円で買ったなら、1月21日時点で買値の42%もの含み損を抱えてしまっていることになります。しかし、26,000円で買っていれば、まだ十分に利益が乗っている水準です。

株式投資の鉄則は安く買って高く売ること。いくら急騰中の銘柄といえども、やはりできるだけ安く買うことが大事です。64,100円という株価は急騰直前の4倍以上の水準であり、2週間で4倍にまで急騰した水準で買うのは非常にリスキーな行為です。できるだけ上昇初期で買い、乗り遅れたと思ったら決して深追いしないことが大ケガを避けるコツです。

買ったら即座に損切りの逆指値を入れる

ナノキャリアのケースでは、26,000円で買うことができていれば、高値64,100円からの急落後であっても十分に利益を得ることができました。しかし、時には買値から上昇せず、逆に大きく下落に転じてしまうこともあります。

したがって、買った後は即座に損切りの逆指値を入れることが大ケガを避けるために必要です。逆指値の位置を画一的に決めることは難しいですが、買値から20%下の水準とか、ストップ安の水準など、自身が「これ以上株価が下がったら撤退しよう」という水準で逆指値を入れておくべきでしょう。

なお、急騰銘柄は株価の値動きが激しいため、筆者が本コラムで何度か説明しているように「買値から10%下がった株価で損切り」とすると、簡単に損切り価格に抵触してしまい、損切り後に株価急反発という憂き目に合うことも想定されます。したがって、損切り価格は通常の銘柄よりも緩く設定して、その代わり投資金額を抑え目にすることでリスクをコントロールするようにしてください。

高値掴みを放置することは絶対に避ける

1月18日のナノキャリア株の動きはすさまじいものでした。ストップ高水準の64,100円で寄り付いた後に急落し、結局ストップ安の44,100円で引けました。

このように、急騰銘柄に飛び乗るタイミングが遅いと、飛び乗ったところが天井で、そこから急落することも十分に起こりえます。そんな時は、何はともあれ早急に損切りを行うべきというのが筆者の考えです。

もちろん、損切りせずに持ち続けていれば、やがて株価が反発して買値を上回る可能性も大いにあります。でも、例え今回はうまくしのげたとしても、同様のことを繰り返しているといつかは多額の含み損に手も足も出なくなる日がやってきます。

将来の反発を期待して保有し続けるよりも、株価が反発せずに下落を続けて含み損が拡大してしまうことを避けるほうがより重要です。

自分の持ち株が急騰したらどうするか?

時には自身の持ち株が突然大きく上昇をはじめ、株価が1カ月足らずで3倍、5倍と急騰することもあります。こんなときは、3分の1~半分程度は売却して利益確定しておくべきでしょう。まずは投資元本の回収を済ませることが負けないためには重要だからです。

持ち株の株価が買値の3倍になった時点で持ち株の3分の1を売却すれば、投資元本を回収でき、残り3分の2は実質的にタダで保有していることになります。

残り3分の2の取得単価は実質ゼロなのですから、いつ売っても利益が出る計算になります。さらなる上昇という夢を求めて持ち続けても良いですし、上昇トレンドが止まったと判断したら残りも売るという選択肢も取れます。

そして、売却して得た資金は、まだあまり上昇していない銘柄へ振り向けても、次に安く買えるチャンスが来たときのために取っておいてもよいのです。

初心者・初級者には「急騰銘柄」は向かない

株価の動きを見ていると手っ取り早く利益を得ることのできそうな「急騰銘柄」、しかし実際に手を出してみると、利益をうまく上げるのは思いのほか難しく、神経も非常に使います。

特に、上昇末期になると、1日だけで株価が20%、30%も乱高下することが珍しくありません。短期間で大きく儲けることができそうな銘柄は、実は短期間で大損するリスクも高いのです。

日中に株価を頻繁にチェックすることができない方や、株式投資にまだ慣れていない方は、急騰した銘柄を追いかけて買うことはできるだけ避けるべきです。

上昇相場ではよほど銘柄選択を誤らない限りは、安いところで買って持ち続けていればやがて株価は上昇してくれます。できるだけ安く買い、もちろん損切りルールも守りながら株価の上昇を待つ、一見地味に思えることが実は最も効果的に利益を得られる秘訣だったりするのです。

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