超富裕層のセカンドライフ番外編:皆が憧れるエグゼクティブの城で超リッチ生活

 3人目はまだリタイアはしていませんが、30代前半で財を成し、驚がくの生活を送る若き実業家のS様をご紹介します。

 S様のご実家は商売をされていますが、S様は20代の頃にいわゆるフリーターで稼いだ資金を元に海外を旅したりインターネット事業に興味を持って勉強したりして過ごしておられました。その後、ウェブ制作会社を立ち上げた後、ネットや紙媒体での広告事業で大成功を収めました。

 驚くべきはその生活ぶりです。縁あってお会いした際は自宅に訪問したのですが、厳重なセキュリティーに守られたタワーマンションのエントランスをくぐり抜けてエレベーターを乗り換え、格調高いホテルの中のようなたたずまいの玄関にようやくたどり着きました。

 すると出迎えてくれたS様は、しわ一つない洗い立ての真っ白なワイシャツに一目で高級と分かる鮮やかなブルーのスーツ、きれいに整えられた短髪は豊かなゴールド色、端正な長身から発せられる凛としたオーラに圧倒されたことを覚えています。

 それだけではありません。玄関に入るや、まず目に飛び込んできたのは、6畳はあろうかと思う広い空間に敷き詰められた、つやつやに輝く白い大理石の床、わずかにのぞいていた横のシューズルームには壁3面にわたって飾られた革靴たち、そして何よりも驚いたのは某有名ハイブランドの海外本店の玄関扉を再現した、リビングに通じる巨大な重厚な観音開きの黒い木製の扉でした。3メートルほどの高い天井までそびえ立つ重厚な扉は圧巻です。

 磨き上げられたゴールドの大きな取っ手で重い扉を開くと、そこに広がるのは、30畳は優に超すであろう、白で統一された極上のリビング空間です。天井は折り上げられさらに高くなっており、壁一面は全面ガラスでこの上ない眺望が広がり、横には大理石とシルバーを基調にした特注のキッチンが来客を迎えるようにありました。まるで高級ホテルのバーのような造りです。

 ソファーやダイニングテーブルもあらゆるものがオーナーのこだわりで、すっきりシンプルながらも、厳かでまとまりのある高級感を主張しており、まさにエグゼクティブの城といった雰囲気でした。聞けば、あえて最上階の一つ下を選ぶのが最も快適だそうです。

 今のような不動産価格高騰前の新築時に2億円ほどで購入した部屋に、1年で1億円以上かけて、完全改装してから入居したそうです。

 また、夜の社交界であるお店では知らない人はいないほど有名だそうですが、夜型の生活にもかかわらず、午前中に人と会う際には完ぺきな身だしなみで迎えるS様に、成功者たる方のお人柄に触れた思いでした。

 ビジネスで表舞台に立つことはないので、素性が知られる方ではないですが、このような方は、ゆくゆくはシンガポールなどのアジアに渡り、若くしてリタイアしたり、新たにグローバルなビジネスを起こしたりするのでしょうか。

共通するのは「強いこだわり」

 いかがでしたでしょうか。今回は文字量制限の都合で3人の成功者をご紹介しましたが、共通して感じることは、身に着けるモノやご自身が関わるあらゆるモノに強いこだわりと意志を感じる、ということです。

 ぶれない資産運用への考え方というものを過去にご紹介しましたが、生き方そのものに、その方の人生哲学といったものが通じている気がしています。