今日は、エネルギー安全保障に貢献が大きいと私が考える高配当利回り株についてリポートします。
なぜ今、エネルギー関連株?
最初に、なぜ今、エネルギー関連株についてリポートするのか説明します。というのは、原油先物は既に大きく下落しているからです。
エネルギー関連株を「原油先物が上昇している時に買うもの」と短期的視点で見るならば、「もう今から投資しても遅い」と思うかもしれません。
WTI原油先物(期近)の動き:2021年1月4日~2022年12月20日
私が今日書くのは、短期的な視点ではありません。長期的な視点からです。
日本にとって重要と私が考える「エネルギー安全保障」に貢献が大きいと考える会社で、かつ、配当利回りが高く、株価指標で見て「割安」と判断できる銘柄をご紹介します。以下の3銘柄です。
エネルギー安全保障に貢献すると考える、高配当利回り株3選:2022年12月21日時点
コード | 銘柄名 | 株価:円 | 配当 利回り |
PER:倍 | PBR:倍 |
---|---|---|---|---|---|
1605 | INPEX | 1,404.0 | 4.3% | 4.8 | 0.58 |
5020 | ENEOS HD | 441.3 | 5.0% | 4.1 | 0.43 |
8058 | 三菱商事 | 4,289.0 | 3.6% | 6.1 | 0.78 |
出所:各社決算資料より楽天証券経済研究所が作成。配当利回りは1株当たり年間配当金(今期会社予想)を12月21日株価で割って算出。1株配当金は、INPEXが60円、ENEOSが22円、三菱商事が155円。PERは、株価を1株当たり利益(今期会社予想)で割って算出。今期とは、INPEXは2022年12月期、他は2023年3月期 |
上記3社の株価指標をご覧ください。予想配当利回り3.6~5.0%と、魅力的な水準です。PER(株価収益率)は4.1~6.1倍と極めて低いことがわかります。
驚くべきは、PBR(株価純資産倍率)で0.43~0.78倍と、解散価値といわれる1倍を大きく割り込んでいることです。
利益も配当もしっかり出していて、エネルギー安全保障にとって重要なビジネスをやっているにもかかわらず、それが株式市場で十分に評価されていないと思います。それが、3社とも「買い」と私が判断する理由です。