※この記事は2022年8月21日に掲載されたものです。

「教育費」とは?

 教育費とは、さまざまな教育全てにかかる費用のことです。教育費と聞くと、学校にかかるお金「学費」がイメージされると思いますが、塾や習い事にかかる費用も全て教育費に含まれます。    

「教育費」は、「住宅」「老後」の費用とともに人生の三大費用の一つといわれています。両親が自分のために大金を工面してくれることを理解し、自分が親になったときには子供のための教育資金を計画的につくっていく必要があることを認識しておきましょう。

▼平成30年度子供の学習費調査|(文部科学省)など

  • 幼稚園入園から大学卒業まで全て国公立の場合:約777万円
  • 幼稚園入園から大学卒業まで全て私立の場合:約2,232万円     

  自分が望む進学先の資金が不足している場合に利用できる制度として「奨学金制度」があります。奨学金制度とは学生に向けて学費などを付与したり、貸したりする制度です。自分がどんな職業につきたいか、どんな人生を歩みたいか、によって、進学先も大きく変わり、必要な資金も大きな差が生まれます。差分を埋めるために、奨学金を利用するという手段があります。

 奨学金には返済不要の「給付型奨学金」と、返済の義務がある「貸与型奨学金」の二つの種類があります。さらに、貸与型奨学金には利子のあるもの(有利子)、利子のないもの(無利子)があり、どちらを選ぶかによって、後の返済額が大きく変わってきます。    

 貸与型奨学金の制度を利用する場合には、何歳から毎月どのくらいのお金を奨学金の返済に回し、何歳までに払い終わるのか、シミュレーションをしておくことが大切になってきます。

▼奨学金や教育費負担に関するアンケート調査|(労働者福祉中央協議会)

  • 奨学金の借入総額:平均324.3万円
  • 奨学金の毎月の返済額:平均1万6,880円
  • 奨学金の返済期間:平均14.7年

 奨学金の返済は一般的に社会人1年目の10月から始まります。上記のアンケートはあくまで平均ですが、多くはないお給料から1万6,880円ものお金が引かれてしまうという事実は忘れないでください。

 貸与型奨学金は、将来の自分への投資(借金)であることもしっかりと理解して、利用するか否かの判断基準の一つにしておきましょう。