お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
日銀介入警戒VSデジタルオプションのトリガー
石原 順
外為市場アウトルック
リーマンショックの影響による景気回復に向けた歳出の増大が、世界中で財政赤字の拡大を招いた。政治家は財政再建をしなければならず、その結果、景気対策は中央銀行に押し付けられることにな…

日銀介入警戒VSデジタルオプションのトリガー

2011/7/21
数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍する石原順氏による外国為替市場レポート「外為市場アウトルック」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
facebook twitter 印刷する

ドル/円相場は先週、80円レベルを明確に割り込んでしまった。3月17日の安値から4月6日高値までの上げ幅の61.8%レベルを切れたことで、全値押しリスクも浮上している。折しも、日本のFX取引の証拠金規制(8月1日からのレバレッジ規制50倍→25倍)の期日が接近しており、弱いところを突くのが得意なファンド勢はドル/円の売りポジションを増やしている。

ドル/円(日足)

上段:オプションボラティリティ(青)・20日ATR(赤)
下段:フィボナッチのリトレースメント


(出所:石原順)

別に新たな円買い材料が出ている訳ではない。投機筋のドル売り・円買いの狙いは「ストップロス・ハンティング」だ。レバレッジ規制に伴うポジション整理を狙っているのはもちろんだが、円買いの投機筋が期待しているのはデジタルオプションの発動による円高である。

76~72円まで仕組債絡みのオプションの建玉が大量にあるため、相場の材料に関係なく円高が進みやすい。3月16~17日の相場でもデジタルオプションの発動が円高を助長したが、仮に相場が76円を割り込むような事態となれば思わぬ円高もあり得るので注意したい。

ドル/円(日足)

76~72円までデジタルオプションの建玉が並んでいる。円高のトリガーとなる可能性があり注意したい。77円割れは介入の可能性も…。


(出所:石原順)

一方、投機筋が恐れているのは日本の当局の介入である。「3月・9月の決算期以外の日銀介入はたいしたことがない」「77円までは介入してこないだろう」という一部投機筋の読みもあるが、自治体の為替デリバティブ損失拡大が懸念されるなか、円高のスピードが上がれば介入が行われる可能性が高まる。本日も流動性のない時間帯に中東筋の買いが出て、ドル/円が急伸する場面があったが、介入に対して市場が敏感になっていることは確かなようだ。

ドル/円(5分足)突然、円安に…


(出所:楽天証券マーケットスピード)

ドル/円は直近安値78円45銭を下抜けると3月安値76円80~20銭までサポートがない。直近の相場は不気味な小康状態となっているが、ブローカーの話では78円45~40銭レベルには逆指し値の円買い(介入警戒のストップロス注文付き)を置いている投機家が少なからずいるようで、警戒すべきだろう。

豪ドル/円は依然として21日ボリンジャーバンド-2σ近辺の逆バリがワークしている。これは、豪ドル/ドルがレンジながら強含みで推移しているからだ。しかし、7月の中旬以降、相場の連動率は上昇傾向にあり、ドル/円が78円45銭を下抜けてしまうと下値リスクが増大する。ポジション調整やリスク管理(ストップロス注文)を徹底したい。

毎年、7~8月の相場は波乱含みである。短期的な相場動向については、ブログ『日々の泡』を参照されたい。

豪ドル/ドル(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2σ(赤)


(出所:石原順)

豪ドル/円(日足) ドル/円の動きを注視したい

上段:26日標準偏差ボラティリティ(青)
下段:21日ボリンジャーバンド2σ(赤)


(出所:石原順)

ドル/円(日足) オプション市場は警戒を緩めていない。突然動き出すので要注意!

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ(青)
中段:21日ボリンジャーバンド2σ(赤)
下段:オプションボラティリティ(赤)・20日ATR(青)


(出所:石原順)

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

はじめよう株主優待
人気記事ランキングTOP
トウシル TOP
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください日銀介入警戒VSデジタルオプションのトリガー

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

日銀介入警戒VSデジタルオプションのトリガー

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。