今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週の予測では、高値を3月7日(月)の3万3,579ドル、安値を8日(火)の3万2,578ドルとする1,000ドル相場内での動きとなりました。

 7日(月)は、原油高によるスタグフレーション懸念から3万3,579ドルをつけたあと、▲797ドルの3万2,817ドルと今年最大の下げ幅となりました。翌日は3万2,578ドルの安値をつけ、9日(水)は原油価格の大幅下落から株が買われ、+653ドルの3万3,286ドルと反発し、その後、下落となって週末の11日(金)は、▲229ドルの3万2,944ドルで引けました。

 今週は、3月15~16日にFOMCの開催が予定されており、金利の引締めが0.25%となるのか注目。相場環境はロシアがウクライナへの攻撃を緩めておらず、依然として不透明感が強いです。ロシアが化学兵器使用も辞さない可能性を警戒しており、地政学的リスクは依然として高いと思われます。

 ロシアへの経済制裁の影響よりも、アルミニウムなどの原材料の供給が世界的にひっ迫することで、インフレ高進が加速する可能性が高いといえます。0.25%の利上げは、ほぼ織り込んでいるとみられるものの2018年以降初めての利上げであり、利上げサイクルの開始となり、目先は一服しても相場には重しとなってきます。