今週の予想

今週も堅調続く、米国株上昇続けば日経平均も、まず3万4,000円を試す動きへ

 今週は、FOMC(米連邦公開市場委員会)で金利据え置きが決まったことで、目先は米国市場も強気相場入りの様相を呈しています。S&P500種指数は、すでにチャートでは強気相場に入っています。

 ダウ工業株30種平均が動きだせば日経平均株価は、とりあえず3万4,000円を試すことになりますが、ここでは荒い動きになる可能性もあります。株式市場にとっては、今は問題点があっても市場に有利なように解釈されています。

 例えば、米国のインフレは高いものの、底堅い消費になっているとか、中国の経済の懸念に対しても政府の大型景気刺激策や金融緩和の観測が不安を和らげています。

 海外勢の買い余力は、依然として大きいとみられるので、今後も日本企業のガバナンス改革やデフレ脱却に向けた動きが継続すれば、海外の資金の流入は期待できるので日経平均はさらなる上昇が視野に入ります。

 もっと短期的には、外国人の買いのペースダウンや利益確定売りの増加にも備えておく必要があります。また、7月下旬からは4-6月期決算発表シーズンを迎えますが、中国依存度の大きい企業は収益が伸び悩む可能性もあり、それにより海外勢の日本株選好が一時的に中国や米国などに資金が流れる展開も考えられます。

 月足の動きを過去の経験則からのテクニカル的な見方をすれば、1月から6月までの上昇の継続で月足の陰線が継続すれば、6月に今年のピークをつける確率が高くなります。すでに1月から5月までのうちで4回の陰線となっています。

今週の指標:日経平均株価

 先週、FOMCの金利据え置きが決まったことで、目先、米株式も上昇が継続すれば日経平均も3万4,000円を試す動きへ。日本銀行の金融政策の現状維持を受けて、日米金利差拡大から急速な円安となっており、輸出関連株中心に買いが続く可能性があります。

先週の動き

 先週の予測では、6月9日(金)のメジャーSQ(特別清算指数)を無事通過したことで、あらためて外国人買いがスタートする可能性があり、14日(水)のFOMCの結果公表までは堅調な動きになるとしました。9日(金)の終値3万2,265円で柴田罫線では「ろく買」となり、さらなる上昇の法則が出ていました。

 結局、FOMCでの利上げ見送り観測が広がり、日経平均は12日(月)は+168円、13日(火)は+584円、14日(水)は+646円の3万3,665円まで上昇して、33年3カ月ぶりの高値をつけ、終値は+483円の3万3,502円となりました。

 15日(木)は、FOMCの結果が6月は利上げ休止(今年はあと2回の利上げ予想)で、目先、材料出尽くしと思われましたが、後場には3万3,767円と高値更新するものの、高値警戒感からの売りに押され、▲16円の3万3,485円と5日ぶりの小反落となりました。

 週末16日(金)は、前場はマイナス圏だったが、後場は日銀の緩和策維持を受け、+220円の3万3,706円と大幅反発しました。