先週の結果

先週は、前半大きく下げたあと反発するも、週末再び一時2万5,000円割れ

 先週の予測では、ロシアのウクライナ攻撃の見通しが不透明な中、昨年の9月14日の高値の信用期日を3月14日に控え、週末の11日(金)には、メジャーSQがあることから、セリングクライマックス的な急落の可能性もあるとしました。

 結果的には、前週末も含めて週の前半で3月4日(金)、7日(月)、8日(火)の3日間で1,800円近い急落となり、8日(火)は2万5,000円を切って2万4,767円まで下げ、終値は▲430円の2万4,790円と1年4カ月ぶりに2万5,000円を割りました。さらに9日(水)は、4日続落となり、2万4,681円まで下げて▲73円の2万4,717円でした。

 11日(金)のメジャーSQ前に、もう一段の下げを想定しましたが、10日(木)は、一時2万5,720円と約1,000円幅の上昇となり、終値は+972円の2万5,690円と終値ベースで1年9カ月ぶりの上げ幅となりました。

 このような1,000円近い上昇をみて、底が入ったと解説する人がいましたが、原油価格の1日だけの暴落に叩き売られていた株が買われ、NYダウが上昇し、日経平均もメジャーSQを前に売り方の思惑が外れた買い戻しが入った結果だといえます。「株は需給」だということを証明する動きでした。

 そのため、先週末の日経平均は、その前の買い戻しによる急騰が調整されて、再び売りが高まりました。そして、後場の早々にはハンセン指数、上海株の下げも重しとなり、一時▲724円の2万4,966円と2万5,000円を割り込みました。その後は下げ渋り▲527円の2万5,162円で引けました。この日の算出の日経先物・オプション3月SQ値は2万5,457円でした。

 週末11日(金)の米国市場は、ロシアとウクライナの停戦合意期待で堅調スタートするものの、ロシアが戦線を拡大していることが分かると、バイデン大統領がロシアの最恵国待遇を取り消す方針を示したことで、主要3指標はそろって続落となりました。

 NYダウは一時+341ドルの3万3,515ドルまで上昇するものの、その後▲229ドルの3万2,944ドルで終わり、5週連続のマイナスとなりました。

 為替は、物価上昇が続きインフレ警戒から、FRBの利上げが想定され、ドル/円は、+1.1%の117.28円と急激なドル高となりました。

 シカゴの日経先物は▲185円の2万4,905円でした。