2013年以降の投げ売り発生タイミング(日経平均下落5%以上)
(表3)投げ売り発生(2)(2013年以降)
2013年6月7日は、直前にアベノミクス相場で日経平均が1万6,000円台まで上げた後に大きく下落した時で、このタイミングが底となっています。
2016年2月12日は、原油価格が急落し、新興国危機がいわれ、企業業績が悪化していた時で、このタイミングが底となっています。
2016年6月17日は、イギリスが国民投票でEU(欧州連合)離脱となった時で、この翌週が底となっています。
2018年12月21日は、米中貿易問題がいわれ、企業業績が悪化し始めた時で、この翌々週が底となっています。
2020年3月13日、19日はコロナショックの時で、19日の週が底となっています。
2012年以前についても、投げ売り発生(2)のタイミングについて見てみましょう。
(表4)投げ売り発生(2)(2003~2012年)
2006年6月9日は、その年の1月にライブドアショックがあり、株価が下落していった局面で、このタイミングが底となっています。
2007年8月17日は、その年の7月に日経平均が1万8,000円台の高値を付けた後、急落した局面で、このタイミングがいったん、底となっています。
2008年10月10日は、リーマンショック直後で、その後、日経平均は7,000円台に下がる局面もありましたが、ほぼ底に近いタイミングと言えるでしょう。
2011年3月18日は、東日本大震災が発生した翌週で、このタイミングが底となっています。
絶好の買いタイミングは
以上から、信用取引買残高が1週間で1,000億円以上減少し、かつ、日経平均が5%以上下落したときは、絶好の買いタイミングと考えてよいのではと思います。この頻度は2003年以降、19年間で10回発生しているので、おおむね2年に1回チャンスがあるともいえます。
この2年に1回を少ないとみるか、十分とみるかは人によって異なると思いますが、逃したくない買いチャンスであることには変わりないのではないでしょうか?
次にいつ起こるかわかりませんが、ぜひとも捉えていきたいですね。
投資はあくまでも自己責任で。