初心者が「勝てる投資家」になるための7カ条

 最後に、5人の回答に基づき、投資初心者が勝つための7つのポイントをまとめてみました。これらを頭にたたき込んで、2022年こそ、ぜひ投資デビューを!

1.少額でもかまわないので、とにかく買ってみる

「今はまだ資金に余裕がないので、もう少し投資資金ができてから投資を始めよう」。こう考えている人もいると思いますが、エルさんは少額でもかまわないので、とにかく投資を始めてみるべきだといいます。

 なぜなら、「自分で株を持つと自然と経済ニュースなどを見るようになり、その結果、投資に対する感度が磨かれ、株式市場と実際の保有先の関係なども実感できるようになる」からです。まずは実際に買ってみて、経験を積むことが大事だといえるでしょう。

2.いろいろな銘柄に分散投資する

 投資の基本ともいえる「分散投資」の重要性を指摘するのは、ようこりんさんです。「500円の株を100株ずつ2種類、1,000円の株を100株ずつ4種類というふうに、いくつかに分けて買うことを勧めます。そうすると、どれかの株価が暴落しても、ほかが上がれば帳尻を合わせることができます」。初心者はなるべくリスクを避けることのできる投資方法から始めてみましょう。

3.配当のある銘柄や株主優待銘柄を狙う

 ようこりんさんは、配当金のある銘柄や株主優待銘柄を狙うのも1つの方法だといいます。年に1度か2度とはいえ、配当金や株主優待がもらえるのはうれしいものです。また「配当や優待があると、株価が下がっても取り戻せたという気持ちになれる」というよさもあります。

4.自分にとってなじみのある企業の株を買う

「自分がよく知らない企業への投資は控えるべき」というのは、かぶ1000さんです。自分にとって縁遠い業種の銘柄や、聞いたこともない企業の株だと、売買のタイミングがわからないため、高いときに買ったり、安いときに売ったりしてしまいがちになるからです。

 普段よく商品を使っている会社や、自分の趣味に関連する会社などの株を検討してみるといいでしょう。

5.トレンドを追いすぎない

 多くの投資家が注目している人気銘柄や、成長分野の銘柄を狙うのは1つの方法です。とくに投資初心者の場合、自分ではどんな銘柄が上昇するか、判断しにくいでしょうから、トレンドに乗るというのは一つの手でしょう。

 ただし、かぶ1000さんはトレンドばかり追うのは、疑問だといいます。話題になっている企業の株は、もうかなり高くなっていて、あとは下がるだけということが多いからです。そういう意味では「誰も注目していない銘柄や、みんなが見放してしまった銘柄を狙う」ことも考えたいところです。

6.相場がいいときこそ、悪くなったときの備えを

 2021年は日本株、米国株ともに好調でしたし、2022年も上げ相場が続くという見方が強くなっています。しかし、永遠に上昇し続けるということはありえません。いつか必ず下げ相場がやってきます。たりたり社長さんは、相場がよく、利益が出ているときも、それに浮かれず、下げ相場になったときに備えることが大事だといいます。

7.勝つことより負けないことを優先する

 投資初心者は、ビギナーズラックがあってもコンスタントに勝ち続けるのは難しい。したがって、最初は勝つことより負けないことを優先するべきというのはDAIBOUCHOUさんです。たとえ勝算があっても大金を注ぎ込むのはやめる、株価が下がったら深手を負う前に損切りする、といったことを心掛けたいところです。

個人投資家の2022年注目銘柄をチェック!初心者へのおすすめも

エルさんの2022年2大注目銘柄(米国株・日本株):日本株のパフォーマンスに期待!

ようこりんさんの2022年2大注目銘柄(優待&バリュー投資):コロナ禍でも結果を出す企業の優待銘柄に注目!

DAIBOUCHOUさんの2022年2大注目銘柄(日本株):国内の小売業銘柄で期待の企業は!?

たりたり社長さんの2022年2大注目銘柄(米国株):本格化する業績相場は米国株に追い風!

かぶ1000さんの2022年2大注目銘柄(日本株):割安な日本株は大きな上昇の可能性も?