日本株投資家・DAIBOUCHOUさん×2022年の2大注目銘柄

▼DAIBOUCHOUさんプロフィール

 投資の世界では広く知られる有名投資家の1人。不動産株への集中投資で2006年に資産10億円を達成。その後、ライブドアショックやリーマンショックで大きく資産を減らすが、割安な成長株を見極めて投資するという手法により、再び資産を増やしている。投資ブログ「専業投資家DAIBOUCHOUの軌跡」を運営。著書に『5年半で資産500倍! DAIBOUCHOU式 サイクル投資法』がある。

今年はどんな年だった?

Q:2021年を振り返って、どんな年でしたか?

A: 日本株が好成績!自動車部品メーカーなどのバリュー株が特に好調

 2021年は、日経平均が+8.5%(昨年+16.0%)、マザーズ指数が▲3%(昨年+33.3%)なのに対してTOPIX(東証株価指数)が+13.5%(昨年+4.8%)と好調でした。ひと言でいえばリターンリバーサル相場(これまでよかった銘柄が相対的に悪くなり、これまで悪かった銘柄が相対的によくなる相場のこと)だったと思います。

 海運株や資源株などアベノミクス相場でも報われなかった大型シクリカル株(景気変動の影響を受けやすい銘柄)が急騰しました。また、自動車メーカーの需要と株価回復により、自動車部品メーカーなどのバリュー株が反発し、東証2部指数が+17.2%(昨年▲9.6%)と好成績でした。

※株価指数は2021/11/15時点の数字

 その半面、BASE(4477)マクアケ(4479)チェンジ(3962)グレイステクノロジー(6541)のようなウィズコロナ株が売られました。とはいえ、ウィズコロナ株が全滅したわけではなく、SHIFT(3697)ベイカレント・コンサルティング(6532)マネジメントソリューションズ(7033)など株価が続伸した銘柄もあります。

 私自身は、日本株投資で+20%前後(2021/11/15時点、配当込、税引前)とまずまずの成績を残しました。昨年から保有していたウィズコロナ株での損失もありましたが、N・フィールド(6077)のTOB、荏原実業(6328)日立造船(7004)、神鋼環境ソリューション(6299)、TREホールディングス(9247)などの環境設備投資関連、ジェイリース(7187)USEN-NEXT HOLDINGS(9418)プレミアグループ(7199)コメ兵ホールディングス(2780)シーアールイー(3458)アンビスホールディングス(7071)チャーム・ケア・コーポレーション(6062)などの好業績中小型株、さらにはケイアイスター不動産(3465)アールプランナー(2983)など好業績戸建て関連、LAホールディングス(2986)ウェルス・マネジメント(3772)などの不動産開発関連などで利益を得ることができました。

※N・フィールド(6077)、神鋼環境ソリューション(6299)は2021年に上場廃止