調整局面
ナスダック総合指数は7月10日に高値をつけた後、これを書いている現在、7月25日ザラバの時点で−6.3%の調整となっています。同様にS&P500指数も−3.4%さがっています。為替で言えばドル円は同じ期間に4.9%の円高となっています。
マーケットがちぐはぐな動きをしている理由は
1.ソフトランディングのシナリオが揺らいでいる
2.AIブームが本当に長期に継続するのか疑問視する声が出ている
3.連邦準備制度理事会が期待通り利下げする保証はなくなっている
4.トランプが大統領選挙で勝つかどうかわからなくなっている
という具合に、我々が(こうなるに決まっている!)と思い込んでいた前提の多くが揺らぎ始めているからです。
個々の材料は些細でも、全体として見た場合、先行きの不透明感は大きく増大しました。
結果として(どうも最近、自分の思うようにうまくトレードできない)と感じる投資家が増えています。
いろいろな原資産の価格のブレ(=ボラティリティ)も増大しており、ポートフォリオ全体として見た場合、居心地が悪いほど評価額が変動しはじめているのです。
機関投資家はこのような場合、すこしポートフォリオ全体のリスクを落とすことで対応します。レバレッジを使ったトレードをしている際は、レバレッジを落とすことをします。
個人投資家にできること
個人投資家は、このような局面ではどう対処すべきでしょうか?
まず機関投資家にも出来ないことは個人投資家にも出来ないです。彼らがうまくトレードできてないのなら、あなただけがうまくトレードできると考えるのは虫が良すぎます。
みんながポートフォリオ全体のリスクを落としているときは、蛮勇を起こさず、あなたも頭を冷やすこと。
冒頭に述べた不透明感は直ぐに払拭されるものは無く、これから一層、混迷を極めることが予想されることばかりです。
「休むも相場」という格言がありますが、いまは無理しない方が良いと思います。