TOPIXも下落推進の状況。値動きの範囲を確認

 もちろん、企業業績が注目される局面では、日経平均よりもTOPIX(東証株価指数)の動きが重要になってきますので、TOPIXについても見ていきます。

■(図3)TOPIX(日足)とエリオット波動(2021年10月22日時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図3でTOPIXの相場のリズムについて見ても、下落推進の状況にあり、そのリズムを崩すには、日経平均と同様に下落1波の安値(2,043p)を超える必要があります。

 また、TOPIXの日足チャートを別の角度でも見ていきます(下の図4)。

■(図4)TOPIX(日足)とギャン・アングル(2021年10月22日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週のTOPIXも、25日移動平均線を回復した後に失速しました。ただ、週末22日(金)時点の株価と75日・200日移動平均線とのあいだにはまだ距離があるほか、「上値ライン」との距離も離れており、図1のような中立地帯に位置しているような印象はありません。

 節目の2,000pは意識されていると思われますが、意外と値動きは日経平均よりも軽くなるかもしれません。

 また、図4では、8月20日の安値を起点としたギャン・アングルを描いていますが、最近のTOPIXは「4×1」ラインと「8×1」ラインとのあいだで推移していることが分かります。

 そのため、今後のTOPIXの値動きの範囲は4×1ラインや25日移動平均線を意識しつつ上値ラインを目指していく範囲と、75日移動平均線や8×1ラインを目指していく範囲の2つが想定されそうです。