今週の予想

日経平均は移動平均線の集まる2万8,500円水準を抜けるか? 

 今週の日経平均は、2万8,000円台前半を中心に推移することになりそうです。相場が急落した要因を考えると、大きな戻りを試すよりも、上下動しながら下限を確認する動きです。

 懸念材料の米債務上限問題は、12月まで先送りされただけであり、原油高の行方次第でインフレ懸念が一段と高まり、中国の恒大集団のデフォルト(債務不履行)リスクも高まることになります。

 しかし、日経平均株価が大きく下げたといっても、8月後半に急伸する前の水準に戻っただけだと言え、ここから仕切り直しという見方にもなりやすいかもしれません。売られすぎや値ごろ感も出てきます。このため日経平均は、NYダウが崩れなければ戻りを試すことになりますが、まずは移動平均線の集まる2万8,500円水準を試すことになります。

 米国の債務上限問題は、ひとまず一服するものの、インフレ懸念は残ります。