今週の指標:NYダウ平均株価

 今週は第3四半期の決算シーズンが開始します。

 全般的には、特に消費関連を中心に新型コロナウイルス感染拡大の影響やサプライチェーンの混乱で業績が弱まる傾向です。

 一方で、債務上限が12月まで暫定引き上げでリスクが後退し、景気敏感株中心に買いが再燃する可能性があります。そして、コロナワクチン接種も進み、経済活動の再開が一段と加速するとみられています。

 ただ、サプライチェーンの混乱が悪化している兆候が見られ、インフレの長期化の可能性がリスクとしてくすぶります。

 13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公開で、サプライチェーンの混乱にタカ派的指摘があれば、相場の上昇を抑えることになります。

先週の動き

 先週の予測では、10月相場も全季節的に売り圧力が強まる傾向にあり、短期的に荒い相場となりそうだとしました。連邦債務上限引き上げ問題は、引き続き存続しており、警戒が必要だとしました。

 10月4日(月)は、長期金利の上昇を嫌気し、大きく反落しましたが、その後は債務上限問題が12月まで延長されたことで、これを好感しNYダウは反発に転じました。7日(木)は、+337ドルの3万4,754ドルと3日続伸となりましたが、週末の9月米雇用統計は強弱まちまちだったことで、NYダウはほぼ横ばいで引けました。