日本株は長期的に「買い場」も短期的には上値重い展開か

 日本企業は、平成に取り組んだ構造改革によって財務良好、収益基盤は堅固となってきています。にもかかわらず、PER・配当利回りで見て、割安と判断しています。したがって、長期投資で日本株は買い場と考えています。

 ただし、短期的には、コロナ変異株の拡大による日本および世界景気の減速懸念、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和縮小懸念があって、上値の重い展開が続きそうです。

 日本株に積み立てで投資している方は、そのまま続けるべきと考えます。まとまった投資資金をお持ちの方は、時間分散しながら投資を増やしていったら良いと考えます。
 なお、割安な高配当株への投資について、6月15日に日経BPから発売された以下の私の著書で詳しく解説しています。ご参照ください。
「NISAで利回り5%を稼ぐ、高配当投資術」

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