日本市場の半導体関連株も「押し目買いに分があり」

 日本市場でも、米国市場の物色を映すかのような半導体関連株の好発進がみられます。図表3は、「MSCI日本半導体・半導体製造装置株指数」の年初来騰落率を他株価指数と比較したものです。米国市場と同様、半導体関連株がバリュー株指数やグロース株指数より優勢となっていることがわかります。

 自動車業界ではトヨタ自動車、ホンダ、日産が、海外ではVW、フォード、GMなどが「車載用半導体の不足」を理由に一部車種の減産(生産減少)に追い込まれています。

 ほぼ全ての産業でDX化が進むなか、従前からみられたシリコンサイクル(半導体需給の波)とデジタル革命進展に伴う需要拡大(グレートサイクル)でかつてない業績相場となりそうです。

<図表3:日本市場の半導体株も好発進している>

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年1月13日)