私が投資してみたいと考える7銘柄

 スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。配当利回りが高い銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。ここから、さらに絞り込む必要があります。

 私は、1987年から2013年まで、日本株ファンドマネージャーをやっていました。私がもし今、ファンドマネージャーならば買ってみたいと思う銘柄は、7銘柄あります。以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい7銘柄

【金額単位:円】
コード 銘柄名 配当
利回り
業種 最低
投資額
1812 鹿島建設 4.1% 建設 124,800
5020 JXTG HD 5.7% 石油 39,930
8031 三井物産 4.9% 商社 167,150
8053 住友商事 5.1% 商社 127,600
8306 三菱UFJ FG 5.8% 銀行 44,690
8411 みずほFG 5.5% 銀行 13,730
9434 ソフトバンク 6.4% 通信 137,850
出所:楽天証券スーパースクリーナーより筆者作成

  上記リストは、業種(建設・石油・商社・銀行・通信)別に、色分けしています。上記より、複数の投資銘柄を選ぶ際、特定のセクターに集中せず、さまざまなセクターに分散投資した方が良いと思います。

 欧米の相場格言に、「1つの籠に、すべての卵を入れるな」があります。これは、投資において分散投資が重要という意味です。1つの銘柄、同じ業種の銘柄に集中せず、さまざまな業種に分散すべきと思います。

 三菱UFJ・みずほと、銀行が2つ入っています。私は、銀行に投資するならば、海外で収益を拡大させている3メガ銀行に限定すべきと考えています。日銀の低金利政策でダメージを受け、収益悪化が長引く地方銀行には、投資すべきでないと考えています。

 3メガ銀行では、三菱UFJ FGとみずほFGのほか、三井住友FG(8316)も、予想配当利回りが5.9%と高く、投資魅力は高いと考えています。ただし、三井住友FGは、最低投資金額が約32万円と大きいので、上記リストには入りません。3メガ銀行の中で比較すると、海外収益拡大で先行する三菱UFJの魅力が一番高いと判断しています。

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