スーパースクリーナーを使って銘柄選択

 楽天証券ウェブサイトでは、さまざまな条件を指定して、その条件に合った銘柄をスクリーニング(抽出)する「スーパースクリーナー」というツールを提供しています。スーパースクリーナーの使い方は、以下をご参照ください。

「スーパースクリーナーを使った銘柄分析方法を動画で解説」

 今日は、スーパースクリーナーを使って選ぶ、20万円以下で投資できる高配当利回り株を、ご紹介します。以下の手順で絞り込みます。

20万円以下で買える2,657銘柄を抽出

 まず、東証一部・二部・東証マザーズ・ジャスダック・名証に上場する銘柄について、「投資金額20万円以下」の条件を指定すると、2,657銘柄が出てきます。この2,657銘柄が、2020年6月17日時点で、最小投資単位100株が20万円以下で買える銘柄です。

予想配当利回りが4%以上の123銘柄を抽出

 20万円以下で買える銘柄から、配当利回りが高いものを抽出します。「配当利回り(予想)が4%以上」という条件を加えると、銘柄数は、一気に123まで減ります。これが、20万円以下で買える高配当利回り株の候補となります。

 配当利回り(予想)は高ければ高いほど、良いというわけではありません。なぜならば、株の配当利回りは、確定利回りではないからです。業績が悪化して、減配(1株当たり配当金を減らすこと)になり、株価が下がることもあります。高配当利回りを選別する時は、なるべく減配リスクの低い銘柄を選ぶべきです。

 予想配当利回りが高すぎる(7%超)銘柄は、減配リスクが高いと考えるべきです。きちんと調査して選別する場合は良いが、そうでない場合は避けた方が無難です。

時価総額が1,000億円以上の銘柄に絞り込む

 減配リスクの低い銘柄にさらに絞りこむ方法は、いろいろあります。減配リスクが低い銘柄には、一般的に以下の特色があります。
・時価総額が大きい
・経常利益率が高い
・自己資本比率が高い(借金が少ない)
・景気の影響を受けにくい業種(ディフェンシブ株)
・経営者が株主への利益配分に積極的
・予想配当利回りが高すぎない(→予想利回りが高すぎる銘柄は減配リスクが高い)

 すべてを満たす銘柄はありません。上記の1つか2つを満たせば十分と考えます。今日は、いちばん単純で分かりやすい「時価総額が大きい」(時価総額1,000億円以上)、予想配当利回りが高すぎない(7%以下)という2つの条件で絞り込んでみました。すると、銘柄数は、46に絞り込まれます。

 ただし、コロナ・ショックの影響で、今期は配当予想を発表しない企業が増えています。選択した46銘柄には会社予想を発表していないで、アナリスト予想などによって利回りを推定している銘柄も含まれています。

 今日のレポートでは、配当金の会社予想を発表していてない銘柄は除外することにします。20万円以下で買える会社予想ベースで予想配当利回り4%以上7%以下、時価総額1,000億円以上の銘柄は、19銘柄あります。