外国人の売買動向を知るには、どうしたら良いか?

 相場は予想するよりも、ついていく方が安全です。私がファンドマネージャーの時は、「予想しないでついていく」が鉄則でした。何についていくかと言えば、外国人です。外国人が買ったら買い、売ったら売る「コバンザメ戦略」が一番安全です。

 それでは、外国人の動きを知るにはどうしたら良いでしょうか? 売買統計が出るには約1週間のタイムラグがあります。1週間たってから知っても遅すぎます。場の動きを見ながら、外国人が今、売っているか買っているか、推測するしかありません。それで、外国人の動きについていくのが、私のファンドマネージャー時代の基本戦略でした。

 たとえば、日経平均が1日で500円以上、上がるのは、たいてい外国人の手口です。国内投資家はそんな荒い買い方はしません(例外はあります)。外国人好みの銘柄、外資系証券アナリストの推奨銘柄が勢いよく上がっている時も、外国人の買いの可能性があります。

 私がファンドマネージャーの時は、相場つきや経験則から、外国人の売買を推測しながら、それについていくことを心掛けていました。

▼著者おすすめのバックナンバー
2020年4月14日:新型コロナ、治療薬・ワクチンの開発はいつか?日経平均は底割れを回避できるか?
2019年4月13日:1万9,500円の壁に突き当たった日経平均。戻りいっぱいか続伸か?
2020年4月6日:パニック売りどこまで続く?恐怖指数ではかる日本株「押し目買い」タイミング