タイプ2:下落が進んだ後、慌てて売った
このタイプは、売却のルールを決めていない場合がほとんどです。株価下落の初期段階では、それほど下落が気にならずに我慢できるのですが、株価の下落が大きくなってくると、損失の拡大に耐えることができず、パニックになり投げ売りしてしまうのです。
ただ、株価はこうした慌てて売ってしまうタイプの投資家が我慢できず「投げ売り」をしたところで底打ちすることが往々にしてあります。
パニックにならないように、事前に「どうなったら持ち株を売るか」というルールを明確にすることが大切です。そのルールをしっかり守り、売却することで、株価急落局面でも大きな損失を回避することができます。
タイプ3:株価下落を逆に買い向かった
この株価下落局面で株を売らず、逆に買い向かった個人投資家も少なくありません。彼らの投資手法は「逆張り」と呼ばれます。
株価が値下がりしているのを、逆に買い向かうのが逆張りの特徴です。
実はこの逆張り、株価が上昇している局面では威力を発揮します。一時的な株価下落を買い向かうことで安く買うことができるからです。
ところが、株価が天井をつけて下落局面になると、一転して大失敗の原因となります。なぜなら、「一時的な株価下落」と思って買い向かったところ、さらに株価が下落して含み損を抱えてしまうからです。
今回の株価下落で最もダメージを受けたのは、このタイプ3ではないかと思います。特に、「さすがにそろそろ下げ止まる」と信用取引などを使って全力で買い向かった後、全財産を失った…という事例もあるのではないでしょうか。
逆張りは、上昇トレンドでの成功を、下降トレンドで全て吐き出してしまうリスクがあります。筆者としてはあまりお勧めできません。