攻めの7銘柄

 最近、株式市場で、半導体関連株などの景気敏感株の株価上昇が目立ちます。私は、来年にかけて米中貿易戦争がやや緩和し、5G(第5世代移動体通信)や半導体の投資が世界的に盛り上がり、景気が世界的に回復に向かうことを織り込む動きと考えています。

 ただし、景気の先行きについて、決め打ちは禁物です。来年も引き続き米中貿易戦争が激化し、世界的な景気悪化が続くリスクもあります。

 こんな時、株に投資するならば、景気敏感株を買ったら良いのでしょうか、ディフェンシブ株を買ったら良いのでしょうか? 結論から言うと、景気敏感株とディフェンシブ株両方に、分散投資した方が良いと思います。

 今日選んだ「攻めの高配当利回り株」は、世界景気悪化を嫌気して株価が低迷している景気敏感株の中から、私が割安と考えるものを選びました。

攻めの高配当利回り7銘柄:2019年11月20日時点

コード 銘柄名 主要事業 配当利回り 最低投資額
4005 住友化学 化学 4.4% 50,500円
4188 三菱ケミカルHD 化学 4.9% 82,320円
5020 JXTG HD 石油 4.6% 48,210円
6301 小松製作所 建設機械 4.3% 256,400円
8053 住友商事 商社 4.9% 163,750円
8058 三菱商事 商社 4.7% 282,950円
8591 オリックス リース 4.3% 175,600円
出所:配当利回りは、今期1株当たり年間配当金(会社予想)を11月20日株価で割って算出。最低投資額は、11月20日終値で最低投資単位100株を買うのに必要な金額

 高配当利回り株に投資する際、「予想配当利回りが高ければ高いほど良い」と考えて、機械的に予想配当利回りが一番高い銘柄を選ぶ方もいますが、それは、あまり良い選び方ではありません。配当利回りは、確定利回りではないからです。利回りの高い銘柄には、将来、減配になるリスクが織り込まれていると考えるべきです。

 上に挙げた高配当株は、「減配リスクが低く、安定的に配当が得られる」と私が期待する銘柄です。ただし、個々の銘柄にはいろいろなリスクがあり、将来減配になる可能性が無いとは言えません。予想配当利回りが一番高い銘柄に集中投資するのではなく、なるべく多くの銘柄に分散投資した方が良いと思います。景気敏感株とディフェンシブ株にも分散したほうが良いし、さまざまな業種にも分散投資した方が良いと思います。

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