日本人の投資意識を変革する!

 2017年4月に新卒で入社した藤代竣介さんも、野尻さんと同じくデジタル・マーケティング部で商品企画やマーケティングにあたっている。大学時代、米国の投資信託事情を研究していた藤代さんだが、自分の周りには投資信託を保有している人がほとんどいなかった。米国の環境に比べて、日本では投資が身近ではないことに、「日本に投資文化を根付かせる仕事がしたい」と考えるようになり、運用会社を志望。学生時代、自ら「eMAXIS」シリーズを購入していたこともあって、同社への入社を決めたという。

デジタル・マーケティング部アシスタントマネジャーの藤代竣介さん

 そんな経緯があるだけに藤代さんは、投資に対する啓蒙に取り組みたいと話す。

「私が大学で投資信託の研究をしていたころに比べると、日本人の投資に対する関心はずいぶん高まってきたと思います。とはいえ、まだまだ米国には及びません。米国では中学や高校の多くがファイナンス教育を実施していることもあり、国民の金融リテラシーは非常に高いんです。そういう意味でも若い人たちが投資への理解を深めるような試みに取り組んでいきたいのです」

 実はすでにそうした試みをスタートしている。

 今春、実施した「eMAXISでつみたて動画コンテスト」だ。学生を対象に「eMAXISシリーズ」や「積み立て」をテーマにした動画作品を募集するというもので、この5月に選考が終わり、現在は特設サイト上で優秀作品を公開している。

「学生時代から投資に関心を持ってもらいたいと思い、開催したのですが、予想を上回る応募をいただきました。今後も学生コラボ企画の第2弾、第3弾を実施していきたいですね」

 2009年10月にデビューしてからちょうど10年。「eMAXIS」シリーズ誕生から受け継がれるチャレンジ・スピリットが次に何を生み出すのか、しばらくは目が離せないようだ。

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