企業業績回復が続いたことが、日経平均の下値を支えた
このように、たびたび世界的ショックに見舞われて、何度も急落した日経平均でしたが、下値を切っていくこともありませんでした。
下値では買いが入り、急反発を繰り返しました。下値を支えた要因として、企業業績があります。日本の企業業績は4-6月・7-9月と徐々に回復基調を強めました。
緊急事態宣言の影響を受ける、航空・電鉄・観光・イベント・外食産業は不振でしたが、それ以外の産業が全般的に好調でした。特に、資源などの市況上昇の恩恵を受ける、商社・鉄鋼・海運・鉱業・石油・化学・非鉄産業などの素材・市況産業が好調でした。自動車・電機などの輸出加工産業も、米国景気好調の恩恵から業績が伸びました。
10月1日に発表された「9月日銀短観のDI(業況指数)」では、非製造業の回復が遅れているものの、製造業中心に業況が急速に改善していることがわかります。
日銀短観大企業DIの推移:2018年3月~2021年9月
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