バフェット氏のバークシャー、7-9月は利益と手元現金が過去最高 

(2019年11月3日 ブルームバーグ)

2019年7-9月純利益、上場企業の中で最高
純利益は520億ドル、手元現金は1,280億ドル

 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの7-9月(第3四半期)は、多くの意味で新たなピークを迎えた。

 まず、営業利益が過去最高を更新した。バフェット氏が過去最大の買収で傘下とした鉄道会社BNSFの業績が過去最高となり、バークシャーの利益を押し上げた。また、バフェット氏の株式投資利益も寄与してバークシャーの純利益は520億ドル(約5兆6,300億円)に達し、同社は世界で最も利益を上げている上場企業となった。

 さらに、手元現金は1,280億ドルとこれも過去最高。ただ、バークシャーのクラスA株の年初来上昇率は今月1日までで5.7%と、S&P500種株価指数の22%を下回っている。

 CFRAリサーチのアナリスト、キャシー・サイファート氏はインタビューでバークシャーについて、「手元現金を使いたくてたまらなくなるかもしれない中、慎重になるのは賢明だ。だが、いずれかの時点で重荷のようになり、全体のリターンに響くほどになるだろう」と述べた。

 ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイの現金比率は2016年以降上昇し、現在手元現金が約13兆円に達している。これは次の危機に備えた動きだろう。

 ウォーレン・バフェットは暴落する前に株を売り、暴落すると株を買うという逆張り投資家だ。これは、なかなかできることではない。人間の心理に素直に従って投資行動をすると、暴落する前に株を買い、暴落すると株を売らざるを得ないというバフェットと逆の行動になってしまうのである。

 相場の下げをずっと待っている投資家がウォーレン・バフェットだ。バフェット指標を見れば、どう考えても高すぎるのが、現在の米国株だ。米国の株の時価総額30兆ドルというのは中央銀行バブルというカネ余りとレバレッジが生んだ、アダ花である。資産価格だけが青天井で上がり、実体経済の指標であるGDPと全く釣り合っていないのが、今の全資産バブルだ。

バフェット指標(GDP÷株の時価総額)

米国株の「妥当」な大天井は2018年1月26日に付いている

出所:マーク・ファーバーの玄関マーケットレポート(パンローリング)