6位:伊藤園(2593)

権利付き最終月:4月[貸借銘柄]
株価:3,736円(2024年3月7日終値)
配当利回り:1.05%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,500円相当、1,000株以上で3,000円相当の自社製品(緑茶・ジュースなど)
その他条件:普通株主および優先株主が対象。普通株式と優先株式の保有数は合算せず、おのおの実施
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 第6位は「お~いお茶」で有名な飲料メーカーの伊藤園。

 4月末に100株保有で、自社製品詰め合わせ1,500円相当が贈呈されます。また同社の通信販売「健康体」の商品が30%割引されるクーボンも送付されます。

 2023年4月末の実績では100株保有で、「お~いお茶」や「理想のトマト」「毎日1杯の青汁」など10本の飲料品が送付されました。

 同社は、普通株式のほかに、株主議決権がないものの、株主配当金が25%増額される伊藤園第1種優先株式(25935)も上場していますが、この優先株を保有していても同様の優待を取得できます。

 食品メーカーには製品の値上げで好業績が続いている企業が多いですが、伊藤園もその1つで、今期2024年4月期は最高益更新が見込まれています。

 しかし、株価は2023年11月末に2024年4月期中間決算の業績を上方修正したことで逆に材料出尽くし感が先行して4,900円台から急落。

 直近の2024年3月4日には2024年4月期第3四半期の増益率鈍化が嫌気されて、369円安の終値3,829円まで続落しています。

 米国事業の黒字化や欧州への進出など高成長が期待できる海外展開や毎年の自社飲料優待を考えると魅力的な銘柄ですが、まずは株価の下げ止まりを待ちたいところです。

7位:テンポスHD(2751)

権利付き最終月:4月[貸借銘柄]
株価:3,385円(2024年3月7日終値)
配当利回り:0.26%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で8,000円分の食事券(1,000円×8枚)
その他条件:自社子会社レストランなどで利用可。利用条件は店舗により異なる
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 第7位はレストラン、居酒屋といった外食店舗に厨房器具などを販売するテンポスホールディングス。

 4月末に100株以上保有で一律、8,000円分の食事券が贈呈され、同社が関係する全国約950店の飲食店で利用できます。

 利用可能店舗は同社の子会社「ステーキのあさくま」などステーキ店が最も多く、次に「串屋横丁」など居酒屋が多くなっています。

 優待券はあさくまの通販サイト「あさくまファーム」のぶつ切りステーキ250g(1,000円相当)など通販商品の購入にも利用できます。

 コロナ明けの外食需要復活で、同社は主力の中古厨房機器の販売が絶好調。

 2023年7月に千葉県地盤の回転すし店運営企業を買収するなど積極的なM&A(買収や合併)戦略で、今期2024年4月期も来期2025年4月期も大幅な増収増益が予想されています。

 成長性の高さを買われて、株価も上場来高値を更新するほど上昇。

 急速な成長路線が続くようなら、まだまだ上昇する可能性もあり、年間8,000円と高額な食事券をもらいながら長期的な株価上昇に期待したい銘柄といえるかもしれません。

8位:梅の花(7604)

権利付き最終月:4月、10月[信用銘柄]
株価:1,027円(2024年3月7日終値)
配当利回り:0.49%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カード1枚(自社グループ店舗における飲食料金の5%、10%、20%割引・記名式)
その他条件:割引率は店舗により異なる。テイクアウト店での利用不可、利用回数制限なし
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 第8位は豆腐などを使った高級和食店などを展開する梅の花。

 4月・10月末に100株以上保有で一律に、「梅の花」グループ店舗や通信販売の代金が20%割引になる株主優待証(カード)が1枚贈呈されます。傘下の居酒屋「さくら水産」では5%割引など、割引率は業態によって異なります。

 同社は2019年に発覚した会計不適切処理やコロナ禍による業績不振で、2023年4月期まで決算短信に継続企業の前提に関する重要事象等が存在しているという記載がありました。

 しかし、2023年9月14日(木)発表の2024年4月期第1四半期の決算短信では損益状況に改善が見られたため、重要事象等が解消と表明。

 今期2024年4月期の通期予想は売上高が前期比8.8%増、営業利益が6.6倍増、最終利益も3.2億円の黒字転換となっています。

 株主配当に関しても、5円増配の1株当たり10円配当を見込んでいます。

 2024年に入っても株価は1,000円前後で底ばい推移しており、今後の反転上昇に期待したいところ。

 投資には十分な注意が必要ですが、同社のレストランをよく利用する人は購入を考えてみてもいいかもしれません。

9位:いちごオフィスリート投資法人(8975)

権利付き最終月:4月、10月[貸借銘柄]
株価:77,900円(2024年3月7日終値)
配当利回り:8.06%
優待発生株数:1口以上
優待内容:全株主に抽選でJリーグ観戦チケット
その他条件:自社指定専用サイトで要応募
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 第9位はアセットマネジメント会社のいちご(2337)がスポンサーのオフィス系J-REIT、いちごオフィスリート投資法人。

 4月・10月末に1口以上保有の投資主に、Jリーグ全クラブ・全試合を対象にした抽選式の観戦チケット優待が贈呈されます。

 今回の2024年4月末株主は2024年8月1日から2025年1月31日まで、各月を前半・後半に分けた抽選に応募可能。試合日ごとにJ1~J3それぞれ1試合ずつ応募できるため、当選確率も高く、何度も当選する可能性のある優待としてサッカーファンに人気です。

 同社は首都圏の中規模オフィスに特化したポートフォリオ構成で、2024年1月末時点で88物件を保有し、稼働率は95%となっています。

 今後1年間の分配金予想は2024年4月期が1口当たり2,006円、2024年10月期が2,066円で予想分配金利回りは5.21%となっています。

 投資口価格は2023年4月の高値10万2,600円をピークに、現在は8万円の大台を割り込んでいます。

 オフィス系REITに関しては、現在、米国の商業用不動産の収益悪化が世界的な懸念材料になっており、それにツレ安する傾向もあるので注意が必要です。

10位:ファースト住建(8917)

権利付き最終月:4、10月[貸借銘柄]
株価:1,102円(2024年3月7日終値)
配当利回り:3.90%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で500円分のQUOカード、300株以上で商品
その他条件:2023年10月の商品は「おじゃこのやわ煮」。1年以上継続保有(4月・10月の株主名簿に連続3回以上記載)した株主のみに贈呈
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 第10位は関西圏が地盤の戸建て住宅分譲会社ファースト住建。

 4月・10月末に100株を1年以上継続保有した株主にQUOカード500円分が贈呈されます。300株以上を保有すると、地方特産品に優待内容が変化し、2023年10月末株主には「おじゃこのやわ煮」(小豆島産)が贈呈されました。

 同社の今期2024年10月期は、住宅投資の低迷による値崩れなどで増収減益予想ですが、安定した収益が期待できる賃貸マンション事業などの巻き返しに期待がかかります。

 2023年12月発表の前期2023年10月期決算の経常利益が前期比15%減と下振れしたことなどもあり、株価は2023年9月高値1,274円から一時1,000円割れの安値まで急落しましたが、現在は緩やかな回復途上にあります。

 今期予想配当利回りが3.91%に達する高配当割安株ということもあって、業績回復が本格化すれば魅力的な銘柄といえるかもしれません。