5月株主優待 人気ランキング

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
1419 タマホーム QUOカード 414,000
2 2792 ハニーズHD 自社商品引換券 172,000
3 9278 ブックオフグループHD 自社グループ買い物券 150,600
4 3160 大光 QUOカードなど 64,000
5 1377 サカタのタネ カタログ商品 361,000
6 3201 ニッケ QUOカード・優待割引券 144,500
7 2678 アスクル 「LOHACO」割引クーポン券 230,700
8 2493 イーサポートリンク りんごジュース 98,300
9 3391 ツルハHD 自社グループ商品券、株主優待カード 1,042,500
10 2168 パソナグループ 自社グループ商品など 269,400
※1 優待発生金額 =2024年4月11日終値の株価 × 優待発生最低株数で計算した金額です。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客様の人数が2024年4月9日時点で多い順番です。
この記事は銘柄を推奨するものではありません。

売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
2024年411日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。
配当利回りは、楽天証券HPの会員ログイン後の銘柄ページより採用しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。

5月の株主優待銘柄は36銘柄!

 2024年5月優待は、5月29日(水)が権利付き最終日、5月30日(木)が権利落ち日、5月31日(金)が権利確定日で、休日をはさまない最短のスケジュールになります。

 5月29日(水)までにお目当ての優待株を購入し、翌30日(木)の取引開始まで保有し続けると、株主優待の権利を獲得できます。

 5月優待は36銘柄と少なめですが、戸建て住宅、アパレル、スーパー、ドラッグストアなど身近で接することが多い業種の多い月です。

※楽天証券 株主優待検索より

 一般消費者向けの内需ビジネスを展開する企業が多いため、コロナ禍が去ったあと、業績が上向きで株価が力強い上昇トレンドで推移する銘柄が多数あるのも頼もしい限りです。

 ただし、投資家から人気が高い飲食系優待は、回転すしチェーンの銚子丸(5月・11月末に100株で500円分の飲食券)くらいしかありません。

 5月優待株には、数多くのドラッグストア運営企業があるので、ランキング外の銘柄も紹介しておきましょう。

  • 北海道が地盤のサツドラホールディングス(5月15日に100株で買い物券500円分と買い物5%割引の株主優待カードの2点。オンライン申し込みの場合QUOカードPayも選択肢に入る。300株以上だと、優待カタログの北海道名産品やQUOカードPayなども含めて2点選べる(QUOカードPayはオンライン申し込みの場合のみ)。今回の優待権利付き最終日は5月13日[月])
  • 「薬クリエイト」運営のクリエイトSDホールディングス(5月末に100株で1,500円分の買い物券。店舗が近くにない場合は全国共通お米券3枚も選択可能)
  • 九州が地盤のコスモス薬品(5月・11月末に100株以上で一律、買い物券5,000円分か全国共通おこめ券10kg分。1年以上継続保有で買い物券7,500円分かおこめ券15kg分に増額)
  • クスリのアオキホールディングス(5月20日に100株で買い物3%割引の株主優待カード、同社店舗で使えるAocaギフトカード2,000円分、Visaギフトカード1,500円分、2,000円相当の地方名産品などから1点選択。株式分割で今回から優待内容を拡充。優待権利付き最終日は5月16日[木])

 ドラックストア株は業績も好調で、イオンなど大手流通企業によるM&A(買収や合併)や経営統合の動きもあり、株価にも勢いがあります。日ごろから利用する店舗が近くにあるなら、優待を取得すると買い物代の節約につながります。

優待月の月末から1カ月半~2カ月前の決算発表に注目!

 優待株も含めて、全ての上場企業は3カ月の四半期ごとに決算発表を行います。

 株価は業績によって動くもの。それは優待株でも変わりありません。

 決算の発表は各四半期が終了した1カ月後から1カ月半後に行われることが多いので、優待株に投資したいと思ったら、優待月の月末から約1カ月半~2カ月前の直近決算を見た上で投資判断することが大切です。

 5月末が決算期の優待株は、4月初旬から中旬にかけて第3四半期(12-2月)の決算を発表します。

 5月末が決算期の企業の決算発表は、第1四半期(6-8月)が10月、第2四半期(9-11月)が翌年1月、第3四半期(12-2月)が4月、本決算(第4四半期 3-5月)が7月であることが多くなります。

 通常、1月、4月、7月、10月優待株、2月、5月、8月、11月優待株、そして最も数の多い3月、6月、9月、12月優待株はほぼ同じ月に各四半期決算発表を行います。

 楽天証券のサイト内にある、マーケット情報「国内株式決算カレンダー」にアクセスすると、どの日にどの企業の決算発表があるか、カレンダーから検索できるので、使いこなしてみましょう。

1位:タマホーム(1419)

権利付き最終月:5月、11月[貸借銘柄]
株価:4,140円(2024年4月11日終値)
配当利回り:4.11%
優待発生株数:100株以上
優待内容:500円分のオリジナル・QUOカード
その他条件:3年以上継続保有の場合1,000円分
最新情報は企業HPからご確認ください

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 5月優待株の人気第1位は、首都圏中心に戸建ての注文住宅販売を行うタマホーム。

 5月・11月末に100株以上保有で一律500円分のQUOカードが贈呈され、継続保有3年以上になると1,000円分に増額されます。

 タマホームは優待株の中でも屈指といえる株価の優等生。

 前期2023年5月期まで5期連続の最高益更新が続き、株価も右肩上がりの上昇が長期間にわたって続いています。

 今期2024年5月期は前期比5円増配の1株当たり185円の株主配当を予定しており、予想配当利回りは約4.19%。

 主力のローコスト注文住宅の販売が落ち込み、2024年5月期の上半期(2023年6-11月)は50%超の減益でしたが、高成長かつ高配当株として人気を集め、2024年4月1日には上場来高値を更新しました。

 同社の優待には3年以上継続保有でQUOカードが1,000円分に増額される長期保有優遇制度がありますが、同社の株価は2021年3年末から2024年3月末にかけて2倍超も上昇。

 株主優待のグレードアップを目指して、3年以上長期保有を続けた人は株価の値上がりで資産倍増にも成功できました。

 優待株を長期保有することで、株の値上がり益でも報われるお手本のような優良銘柄です。

2位:ハニーズHD(2792)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:1,720円(2024年4月11日終値)
配当利回り:2.88%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で6枚、300株以上で10枚、500株以上で14枚、1,000株以上で20枚の自社商品引換券(500円分)
その他条件:1年以上継続保有の株主のみに贈呈
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 第2位は若者向けレディースファッションを販売するアパレル企業・ハニーズホールディングス。

 5月末に100株を1年以上継続保有すると、同社の店舗で利用できる3,000円分の買い物券が贈呈されます。

 同社はコロナ禍収束によるアパレル需要復活で2023年5月期が大幅な増収増益となり、2022年から2023年の2年間で株価が約70%も上昇しました。

 今期は増収減益予想ではあるものの、1株5円の増配で予想配当利回りは約3.17%に達しており、株価も高値圏で推移しています。

 もし購入を考えているなら、2023年以降の安値圏である1,400~1,600円前後までいったん調整したところで押し目買いを狙うのがいいかもしれません。

3位:ブックオフグループHD(9278)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:1,506円(2024年4月11日終値)
配当利回り:1.72%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分、200株以上で3,000円分、500株以上で5,000円分の自社グループ買い物券。また、100株以上で自社グループクーポン券2枚(書籍買い取り金額20%アップ)
その他条件:3年以上継続保有の場合、100株以上200株未満の株主には2,500円分、200株以上500株未満は4,000円分、500株以上は7,500円分
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 第3位は中古書籍、CD、ゲームソフトなどの販売や買取を行うブックオフグループホールディングス。

 5月末に100株保有で同社グループの店舗で利用できるお買い物券2,000円分に加えて、本の買い取り金額が20%アップになる優待券2枚が贈呈されます。3年以上長期保有すると、買い物券が2,500円分に増額されます。

 同社は富裕層向けのブランド品、マニアやインバウンド向けトレーディングカードやホビー用品、サーフボードをはじめとしたスポーツ用品など、出店地域に適応した柔軟な買い取り・販売戦略が功を奏して、業績が急拡大中。

 2024年3月時点で38カ月間、連続して既存店売上高が前年同月の実績を上回る躍進が続いています。

 株価も上場来高値を目指して上昇中で、米国など海外進出による新たな成長余地を考えると、まだまだ上昇してもおかしくありません。

 ただ、足元の株価には過熱感があるので、いったん調整したところを押し目買いするのがいいかもしれません。

4位:大光(3160)

権利付き最終月:5月、11月[貸借銘柄]
株価:640円(2024年4月11日終値)
配当利回り:1.57%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で(1)500円分または(2)1,000円分、500株以上で(1)1,000円分または(2)2,000円分、1,000株以上で(1)2,000円分または(2)4,000円分、2,000株以上で(1)3,000円分または(2)6,000円分の(1)QUOカードまたは(2)自社店舗商品券
その他条件:QUOカードを自社店舗へ持参することにより(2)と交換可
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 第4位は岐阜・愛知県を地盤に、外食産業への食品卸売事業や業務用食品などを販売するスーパー「アミカ」事業を展開する大光(おおみつ)。

 5月・11月末に100株保有で、QUOカード500円分またはアミカ商品券1,000円分が贈呈されます。

 送付されたQUOカードを未使用のまま、アミカの店舗に持参すると倍額の商品券と交換できます。

 同社の今期2024年5月期はコロナ明けの外食産業への食品卸の回復や値上げ効果で大幅増益予想でした。

 しかし福島原発の処理水放出による中国のホタテ禁輸措置で水産品事業が不振に陥り、株価も急落。

 ただ本業の食品卸は絶好調で、業務用食品を一般消費者にも販売するアミカの新規出店、中国向けホタテ以外の水産物強化など今期の大幅増収増益予想に変わりはありません。

 株価はここ数年500円台後半から700円台中盤で横ばい推移していますが、長期的に見ると上昇する可能性が高いかもしれません。

5位:サカタのタネ(1377)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:3,610円(2024年4月11日終値)
配当利回り:1.53%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カタログ商品
その他条件:1年以上継続保有の株主のみに贈呈。100株以上300株未満の株主と300株以上1,000株未満の株主、1,000株以上の株主では商品の内容が異なる。5年以上継続保有の場合、商品の内容は異なる
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 第5位は国内種苗メーカー最大手のサカタのタネ。

 同社の優待は、保有株数に応じて商品カタログから商品1点が保有期間に関係なく選べるものでしたが、今回2024年5月優待からは継続保有期間1年以上という条件がつきました。

 5月末に100株を1年以上保有していると商品カタログAコースから1点を選択できます。5年以上継続保有すると、商品がグレードアップされたBコースから1点選択になります。

 2023年5月優待のカタログAコースでは、オリジナル球根セットA、マイクロ胡蝶蘭、「鎌倉まめや」鎌倉豆づくし、北海道産ゆめぴりか新米(1.5kg)など7点から1点を選べました。

 同社は国内だけでなく、米国やインドでも野菜と花の種子を販売する世界有数の種苗企業。米国など海外販売が成長源になっており、前期の2023年5月期は過去最高の売上高、経常利益を達成しました。

 今期2024年5月期も大幅な増収と最終増益を見込んでいますが、海外の主力販売先だった中国での不振が不安視され、株価は2024年に入って前年末比約6.9%下落しています。

 ただ、業績や保有する純資産に比べて株価はかなり割安です。これまでの成長が今後も続くようなら、株価の反転上昇に期待できそうです。