「いつもの取引ツール」で価格参照が可能に

 前回の「侵攻開始から1年 市場環境の総まとめ&今後の展望」で述べたとおり、ほとんどのコモディティ銘柄の価格は、1年前に比べて下落しました。

 しかし、2016年から2019年の、コロナもウクライナもなかった時期の平均価格に比べれば、およそ1.4倍程度高いことは、世の中に浸透していないように思います。(ウクライナ危機勃発後のピークから下落したことは、盛んに報じられている)

 こうした状況にあって、わたしたちがコモディティ価格の推移を、手軽に確認する術(すべ)はないのでしょうか。できるだけ手軽に、可能であれば、使い慣れている「いつもの取引ツール」で確認できるとよいでしょう。

 多彩な意味を持つコモディティ価格のほとんどが、価格の単位が米ドルの「ドル建て」です。ドル建ての原油、銅、小麦などの価格推移を確認することができれば、ウクライナ危機勃発後のピークからどれだけ下落したのか、さらには、ここ数カ月間、下落が続いているのか、横ばいなのか、反発に転じたのかが、分かるでしょう。

 実は、幅広いジャンルの多数の主要なコモディティ銘柄の価格を一覧で確認でき、数タップするだけで超短期・短期・中期・長期の価格推移を確認できるツールがあります。もちろん、「いつもの取引ツール」です。たくさんの投資家の皆さまにご愛用いただいている、スマホアプリ「iSPEED」です。

図:スマホアプリ内のコモディティ価格とチャート

出所:iSPEEDより筆者抜粋

 国内株式や米国株式などが取引きできるスマホアプリ「iSPEED」画面下の「検索」→「CFD銘柄一覧」で、ドル建ての各種コモディティ価格の一覧や、各種チャート(分足、日足、週足、月足)を確認することができます。

 先述のとおり、コモディティ価格は、個人や企業活動、政治経済などに影響を与える「原因」であり、経済情勢や人類の活動の規模・頻度を示す「結果」でもあります。このため、投資家の皆さまにとって、コモディティ価格は重要な投資情報の一つだと言えるでしょう。

 その意味で、個人投資家の皆さまが、「いつもの取引ツール」でコモディティ価格を一望できる環境が整ったことは、まさに、革新的だったと言えるでしょう。(2023年1月に、楽天CFDのサービスがはじまった)