「投資機会」としてのコモディティ価格

 ここからは、「投資機会」について述べます。スマホアプリ「iSPEED」で確認することができるコモディティ価格は、「商品CFD」の価格です。

 CFD(シーエフディー)取引とは、現物での受け渡しを行わない、反対売買で決済する「差金決済取引(Contract for Difference)」のことです。多数の投資家の皆さまになじみのあるFX(外国為替証拠金取引)もCFD取引の一つです(通貨CFD)。

「iSPEED」で価格を参照したり取引をしたりすることができる商品CFDは14銘柄あります。ウクライナ危機と関わりが深い銘柄で言えば、原油(WTI、ブレント)、天然ガス(米国)といったエネルギー、小麦、トウモロコシ、大豆といった穀物、プラチナ、パラジウム、銅といった金属があります。

図:アプリ内で投資家の皆さまができること

出所:筆者作成

 また、米国の金融政策の影響を受けやすい金(ゴールド)と、それに追随する傾向がある銀、コモディティの中では比較的マイナーな、コーヒーや粗糖(砂糖の原料)、ココアといった農産物もあります(足元、これらのマイナーな銘柄の価格上昇が目立っている)。

「iSPEED」内で投資家の皆さまは、こうした商品CFDの銘柄を、重要な投資情報として参照することはもちろん、投資機会として活用することもできるのです。