長期視点で金(ゴールド)価格は上昇か

 ウクライナ危機は長期化する可能性があると、筆者は考えています。混乱に乗じて影響力を高めようと画策する国が現れたり、混乱がきっかけで生じた資源価格の高騰を謳歌(おうか)する国が現れたりしているためです。

 そして、こうした混乱が長期化すればするほど、「非民主的」な国の金保有増加が長期化する可能性があると、筆者は考えています。以下の通り、「中央銀行」は長期の価格変動に影響を与え得るテーマです。

 足元、価格水準こそ高くはありますが、長期視点でみれば、「中央銀行」のほか、「中国・インドの宝飾需要」、超長期的には「見えないリスク」など、価格を下支えし得るテーマは複数あります。

 値ごろ感にとらわれず、材料を俯瞰(ふかん)しながら、価格推移を確認することが重要であると、考えます。

図:金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマ

出所:筆者作成

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