インデックス積み立て、成功の秘けつは「受け身」で居続けること

 投信積立には、毎月一定額の投資信託を継続的に購入・積み立てていくことで、平均購入価格を平準化できるというメリットがあります。インデックスファンドは、ベンチマークに掲げた株価指数と運命共同体のため、市場リスクを回避することは難しいものの、このように買い方を工夫することで時間分散効果が期待できます。

 ただし、ここで心にとどめていただきたいのは、インデックスファンドで積み立てをするなら、市場が大きく動いても「受け身」で居続けるということです。市場の大きな下落局面で焦ってファンドを入れ替えたり、欲張って追加購入したりすると、市場が思わぬ方向に動いたときに傷口が広がり身動きできなくなります。

 そもそもインデックス投資というのは、パッシブ(受動的な)運用の一形態です。インデックスファンドで積み立てをするなら、「受け身」のスタンスで、とにかく続けること。「積立投資家の波乱相場の乗り切り方」でも解説した通り、投信積立は、平均的に3~5年程度継続してようやく効果が現れることも忘れないでおいてください。