注目株4:華潤置地(01109)

 開発から管理、ホテル経営まで幅広く事業を展開する不動産会社です。親会社は中央系国有投資企業である華潤集団です。部門別売上高(2021年12月期)では、不動産開発が87%、不動産投資、管理が7%、ホテル経営が1%、建設、内装サービスなどが5%です。

 2021年12月期は18%増収、9%増益でした。主力の不動産開発が契約額ベースで11%増加、決算ベースでは17%増加し、業績をけん引しました。2022年12月期の見通し(市場コンセンサス)は、13%増収、微減益です。

 現在も続いている不動産業界への厳しい監督管理は当局の方針を半ば無視してレバレッジを拡大し続けた一部の民営デベロッパーをターゲットにしています。同社のように中央系国有企業傘下の不動産会社は監督管理強化の影響は小さく、さらに今後、政策変更があればその恩恵を受けやすいとみています。

華潤置地の月足

期間:過去5年(2017年5月~2022年5月13日)
出所:楽天証券ウェブサイト

注目株5:中聯重科(01157)

 湖南省政府系の建機メーカーです。部門別売上高(2021年12月期)では、起重機が54%、コンクリートミキサーが24%、その他のエンジニアリング機械が16%、農業機械が4%、リース料、金融サービスなどが2%です。

 2021年12月期は3%増収、14%減益でした。4月以降、受注は弱含みとなりました。原材料価格の上昇により粗利益率が低下、減益を余儀なくされました。2022年12月期の見通し(市場コンセンサス)は、6%増収、5%増益です。

 コンクリートミキサー、エンジニアリング用起重機、建設用起重機では業界トップクラスの技術力、生産能力があります。インフラ投資拡大政策による恩恵は大きいと予想します。

中聯重科の月足

期間:過去5年(2017年5月~2022年5月13日)
出所:楽天証券ウェブサイト