日本株も米国株と同調を想定

 日本株も基本的に米国株市場の流れに沿った推移となりそうですが、日経平均の株価水準は3月9日につけた直近安値(2万4,681円)を下回っておらず、米国株と比べて現時点ではまだ底堅いと言えます。

 米国株市場に波乱がなければ買い戻しも入りやすく、「思っていたよりも株価が上昇した」という展開もありそうです。

図6 日経平均(日足)とRSI (2022年5月13日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 実際に、上の図6で日経平均とRSIの逆行現象について見てみると、図5のNASDAQとは違い、足元では「トレンド転換型」(水色の矢印)のみが出現しており、短期的な株価上昇が期待できそうです。

 もっとも、昨年の9月14日から続く「戻り高値」の上値ラインが強く意識されているため、中期的にはこの上値ラインを超えるだけの材料や環境、相場の勢いが必要になってきます。

 そのため、目先の株価が大きく上昇したとしても、その後に大きな下落へと転じるような、「強気の罠」の展開も潜んでいますので、投資タイミングの判断に迷う状況はしばらく続きそうです。