NASDAQは上昇、反発の兆しも

 その一方で、週末13日(金)のNASDAQは前日比で大きく上昇(3.82%上昇)しており、株価反発の兆しも見せています。

図5 米NASDAQ(日足)とRSI (2022年5月13日取引終了時点)​ 

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 ただ、NASDAQがこのまま上昇を継続できるのか、それとも下落してしまうのかについては、「五分五分」というのが正直なところです。

 上の図5はNASDAQ(日足)とRSI(相対力指数)の推移となりますが、足元では株価が安値を更新する一方で、RSIの下値が切り上がる「トレンド転換型」(水色の矢印)が出現していて、13日(金)の株価上昇がトレンド転換のサインとなっているようにも見えますが、同時に株価の上値に注目すると、「トレンド継続型」(緑色の矢印)の逆行現象も出現していて、異なる性質の逆行現象が併存していることになります。

 NASDAQの値動きが読みにくくなっているだけに、先ほども触れたような今週のイベント(米中の経済指標や決算)の動向によって市場のムードが左右されることになります。