今週の予想

今週はスピード調整が終わるのを確認すること。2万7,000~2万8,250円のレンジを想定

 今週は、4日から60年ぶりの改革といわれる東証再編がスタートし、「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場区分となります。

 しかし、実質は横すべりの銘柄が多く、当初は株価面であまり大きな変化はないのではないかとみられています。

 今週は、引き続きウクライナ情勢を背景に米国の3月雇用統計を受けての日経平均の動きとなります。4月1日(金)に東京市場は名実ともに新年度入りしましたが、この日は3月相場での急激な戻りの反動から3日続落となり、一時▲421円の2万7,399円まで下げて終値は▲155円の2万7,665円でした。

 目先の上値は3月25日の2万8,338円の高値となりますが、この水準には200日移動平均線(3月31日時点2万8,255円)がありますので、ここが上値のメドと意識されることになります。

 4月新年度入りの堅調相場は期待できるものの、スピード調整がどこで終わるかがポイントといえます。

 3月9日の安値2万4,681円から短期で3,600円近く上げたことを考えると先週末の1日(金)の2万7,399円までの下げは75日移動平均線(2万7,474円)までのほどよい下げになっているものの、もう少し調整があってもおかしくありません。

 不透明感が強まるウクライナ情勢、原油高、強まるインフレ、再度の感染拡大の可能性、伸び率鈍化が想定される企業業績を想定すれば楽観できないといえます。

 200日移動平均線を確実に突破するのを確認して動くのもいいかもしれません。