今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週の予測では、四半期末で月末に向けた大規模なリバランスが予想されており、週末の3月雇用統計では失業率の一段の低下の予想で株価の上昇も想定されますが、チャート上では3万5,000ドル台では上値が重くなるとしました。

 週前半の3月29日(火)までは、ウクライナとロシアの停戦交渉進展期待や原油相場の下落で、NYダウは4日続伸となり、+338ドルの3万5,294ドルとなりました。

 しかし、3指標の戻り売りや原油価格の再上昇で3月30日(水)は5日ぶりの反落、さらに31日(木)のNYダウは▲550ドルと四半期では2年ぶりの大幅安となりました。

 ロシアとウクライナ戦争の行方が不透明であり、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは加速観測もあり、株価の上値は重たくなるものの、第2四半期に入り新規投資が相殺することになりそうです。

 4月は税還付金などの新たな資金が流入し、1年を通じると相場が最も上昇する月でもあります。

 先週は、3月29日に3万5,372ドルをつけたところで31日に550ドルの大幅下落となりましたが、需給関係からの下げで戻りを試す動きとなりそうです。チャートからは3万6,000ドル水準からが上値が重くなるところです。