今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週は、FOMC通過で不透明感が後退し、金利上昇でも経済正常化期待で消費拡大が続き、株価は上昇する可能性が高いとしました。

 週始めは、利上げの織り込み済みで、22日(火)は+254ドルの3万4,807ドルとなるものの、23日(水)は原油が115ドルと大幅高となったことで、インフレ懸念が強まり、▲448ドルの3万4,358ドル、24日(木)は原油価格の下落でナスダックが大幅高となり、NYダウも+349ドルの3万4,707ドルと反発しました。

 週末25日(金)は、NYダウは+153ドルの3万4,861ドルと2日続伸し、週間では3指標そろって2週連続の上昇となって、ロシアのウクライナ侵攻による下落を取り戻しています。

 四半期末の月末に向けた大規模なリバランスが予定されており、今週末の3月雇用統計では失業率の一段の低下が予想されており、労働市場のひっ迫は「不健全な水準に達した」と警戒されています。

 雇用統計が予想を上回れば利上げペースの加速化計画を正当化することになり、株価にとっては上値を重くすることになります。チャートでは3万5,000ドル台では上値が重くなるところです。