3月の株主優待銘柄

 優待株が年間で一番多い2022年3月。3月29日(火)が権利付き最終日、翌日の3月30日(水)が権利落ち日、月末の3月31日(木)が権利確定日となります。土日祝日を挟まない最短3日のスケジュールです。優待の権利を獲得するには、3月29日(火)までにお目当ての優待株を買って、翌日の3月30日(水)まで保有する必要があります。

 優待株は全部で1,458銘柄、その約半数の778銘柄(楽天証券 株主優待検索より)が権利獲得月を迎える3月は、1年で最も優待目当ての投資が盛り上がるシーズンです。

 人気上位の優待は、リース・金融・投資会社のオリックスやKDDIのカタログギフト、日本航空、ANAホールディングスの国内航空運賃割引券など。

 上位40銘柄のラインアップを前年同月と比べると、鉄道優待券のある九州旅客鉄道など鉄道株、広島銀行を中核とするひろぎんホールディングス(HD)など銀行株が順位を上げています。(※ひろぎんHDは3月31日を基準日とする株主優待から内容を変更します。人気の地元特産品カタログは1,000株以上保有の株主が対象に。100~1,000株未満保有の株主はギフトカードがもらえます)

「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスや「すき家」のゼンショーホールディングス、居酒屋チェーン・コロワイドなど、外食企業の食事券やポイント優待も目立ちます。

 オリエンタルランドの優待は、東京ディズニーランドのワンデーパスポート。取得するには最低189万円(100株)が必要ですが、定番人気の優待です。

 そんな3月優待株の人気第1位は、年間の優待株ランキングでも人気ナンバーワンを誇るオリックスです。

 3月末に100株以上の保有で、一律にカタログギフト優待がもらえます。「ふるさと優待」と名づけられ、豪華な地方特産品などがラインアップ。その品ぞろえは「国産豚しゃぶ食べ比べセット」や「ピーコック製オーブントースター」「オリックス野球観戦利用券5千円分」など、他のカタログ優待の中でも突出して豪華さが際立ちます。

 同社は配当利回り3%超の高配当株で、業績も安定成長しており、株価も右肩上がり。優待、配当、業績と三拍子そろって優秀な点が、優待株人気ナンバーワンの理由でしょう。

 カタログ優待は3年以上継続保有するとより豪華なAコースにグレードアップされるので、長期保有を目指しましょう。

 オリックスのレンタカー基本料金30%割引や、全国各地の系列旅館・ホテルに優待料金で泊まれる株主カードも贈られます。

 第2位は航空会社のANAホールディングス。3月末、9月末に100株保有で、国内線の航空運賃が割引になる「株主優待番号ご案内書」が各1枚もらえます。

 2022年3月27日~10月29日の運賃表を見ると、最大の割引額になるのは東京―石垣島間で、最高7万7,200円かかる片道運賃が3万3,950円で購入できます。

 航空運賃のほかに、提携ホテルの10%以上割引や国内・海外ツアーの株主優待割引も受けられます。

 ただ、同社は新型コロナウイルスの感染拡大による旅行客激減により、2022年3月期の純損失が1,000億円と2期連続の赤字計上を見込み、株価も低迷しています。配当は、3期連続無配の方針。2021年4-9月期の決算短信には、事業存続が危ぶまれるリスクがある場合に記載する「継続企業の前提に関する重要事象等」の注記が付きました。

 通常、この優待株ランキングでは継続前提に問題のある企業は除外します。しかし、ANAホールディングスは優待株として非常に人気が高いので、あえてご紹介しました。今後も業績や株価の推移にはくれぐれもご注意ください。

 第3位も同じ航空会社の日本航空です。

 同社の優待も、国内線が50%割引になる株主割引券や旅行商品の2~7%割引券がもらえるといった点はANAとほぼ同じです。

 ただし100株保有の場合、3月末にもらえる航空運賃割引券が1枚、200株保有で3月末・9月末に各1枚と、ANAよりもらえる割引券が少なくなっています。

 日本航空も、2022年3月期の純損失は1,460億円と、2期連続赤字の見通し。コロナ禍で業績不振に苦しんでおり、株価も低迷しているのでご注意ください。

 第4位は家電量販店のヤマダホールディングス。100株保有で3月末に500円分1枚、9月末に1,000円分2枚(年間合計2,500円)の買物優待券がもらえます。

 昨年の3月末以降、100株でもらえる買物券の額が大幅に下がり、保有期間に応じた追加の優待も廃止されました。しかし、同社の店舗を利用する人が多いせいか、人気は落ちていません。

 第5位は携帯キャリアのKDDI。3月末時点で5年未満、100株保有だと3,000円相当の全国グルメ品を通販サイト「auPAYマーケット」で選べる優待が贈られます。5年以上の長期保有だと5,000円相当に増額されます。

 同社も1位のオリックス同様、優待をもらえて、配当も高額で、株価も安定推移している王道の優待株といえるでしょう。

 第6位は同じく携帯キャリアのNTTドコモを完全子会社に持つNTT。

 同社も配当利回り3%超で、今期も11期連続で増配予定の高配当株としても人気。前年同月の7位から順位を上げました。

 優待内容は、コンビニや飲食店などで使えるdポイントの付与です。3月末に100株保有し、保有期間が2年以上3年未満の場合、1,500円分のdポイントが付与されます。その後、保有期間が5年以上6年未満の間は3,000ポイントが付与されます。

 しかし、ポイントがもらえるのは毎期ではなく、保有期間2年未満、3~4年、6年以上の株主はdポイントがもらえないという、かなり変則な優待内容になっています。

 第7位はコロワイド傘下で、回転ずし店「にぎりの徳兵衛」などをチェーン展開するアトム。3月末、9月末に100株保有で各2,000円(年間4,000円)分のポイントがもらえ、同社の「にぎりの徳兵衛」やステーキ店「ステーキ宮」、コロワイドグループの居酒屋「北海道」「甘太郎」など多数の店舗で利用できます。

 投資金額約7万円で年2回ポイント優待がもらえる割のよさが人気の理由でしょう。

 第8位は玩具メーカー・タカラトミー。3月末に100株保有で、同社のミニカー「トミカ」2台が贈られます。昨年は青いスポーツカーシリーズでした。

 通販サイト「タカラトミーモール」での買物割引優待もあり、保有期間1年未満だと10%の割引が受けられます。