先週の結果

外国人投資家がクリスマス休暇で、2万8,000~2万9,000円の中での上下動

 先週の予測では、年末高の期待はあったものの、今年のFOMC後の動きをみてみると日本株の動きはあまりよくありません。

 例えば、前回11月3日のFOMCの声明後は、翌日に日経平均は273円上げたものの、5日から4日間続落となっています。9月22日、6月16日、3月17日のFOMCのあとの日経平均は全て下げています。

 この動きの背景は、FOMC直後に買い戻しで上昇するものの、買い戻しが終わると戻り売りが出てくるためと思われます。

 今回は、下げるという状況にはなりませんでしたが、市場の期待はほとんどが12月相場は3万円のせと言っていただけに、FOMC後は2万8,000~2万9,000円の中のもみあいで2万9,000円に接近するのがやっとの状況となっています。

 週始めの日経平均は、先週末のNYダウは、FRBが金融引締めに転換したことを嫌気し、▲532ドルと大幅下落となったことに連動し、▲607円の2万7,937円と2週間ぶりに2万8,000円を割り込みました。

 しかし、21日(火)は、前日のNYダウが引き続き▲433ドルと大幅続落となりましたが、日経平均は、時間外で米株先物が高くアジア株も高かったことで、一時+595円の2万8,533円まで上昇し、終値は+579円の2万8,517円と大幅反発しました。

 22日(水)は、前日のNYダウが+560ドルと4日ぶりに反発したものの、日経平均は+44円の2万8,562円の続伸でした。外国人がクリスマス休暇で参加者が少ないため売買代金も1兆989億円と5カ月ぶりの2兆円割れとなりました。

 23日(木)は、前日の米国市場では、リスク回避の巻き返しが続き、NYダウは+261ドルの3万5,753ドルと2日続伸したことで、日経平均も+236円の2万8,798円と大幅に3日続伸の高値引けとなりました。

 特別に上昇する理由はないものの、年末に入り先高期待と欧米株高を受け、特に売る理由もないので続伸になったというところです。

 週末の24日(金)は、昨日の米株高で買いが先行し、+37円の2万8,836円で寄り付き、+71円の2万8,870円まで上昇するものの、ここが限界で後場になると戻り売りに伸び悩みマイナスに転じ、一時▲24円の2万8,773円まで下げ、終値は▲15円の2万8,782円と4日ぶりの小反落となりました。

 市場の声は開店休業状態で商いは薄く、こんな中でオミクロン株が「都内で市中感染」確認報道を受け、上値を重くしました。週末の米国市場は休場でした。