今週の指標:ドル/円

 年内は、動意薄の状態が続くとみられていますが、年明け後に米雇用統計の改善が確認された場合は、FRBによる早期利上げへの期待が高まり、ドル売りは抑制されることになります。

 市場ではバイデン政権の1.8兆ドル規模の社会保障などの政策が注目されますが、党内調整が難航した場合、米経済の成長鈍化につながるため、足元のドル買いを抑制することになります。

先週の動き

 先週は、欧米諸国の株高を意識してドルを含めた主要通貨に対する円売りが優勢となりました。12月23日の個人消費支出は前年同月比+4.7%と予想を上回り、2022年度は3回の利上げの可能性が高まったことで、ドル買い・円売りを促しました。

 また、オミクロン株の感染拡大への警戒感が低下してリスク回避の円買いは縮小し、週末の24日のクリスマス休日で閑散相場でしたが、ドル/円は下げ渋り114.41円で引けました。