今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週はオミクロン株の感染者が急増したことで、消費への影響が懸念され相場の重しとなり、相場はFOMCの発表後に上昇も、週末は下げてしまいました。

 今週は、クリスマスを控えて参加者も限定的となり調整色が強まる可能性があります。別の見方ではFOMCが通過し、新年度に向けて新しい投資もしやすくなるため、底堅い展開との見方もあります。

先週の動き

 先週の予測では、14~15日開催のFOMCに注目とし、インフレ対策としてのテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の終息と利上げについての発言で、株価がどう動くかとしました。

 週前半はオミクロン株への警戒感から下落しましたが、FOMCの声明でテーパリングを2022年3月ごろに終結し、6月から3回ぐらいの利上げを見込むと発表したことで、不透明感が後退。15日の米国市場は主要3指数そろって大幅上昇となりました。

 しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めにかじを切ったことが嫌気され、週末17日のNYダウは▲532ドルの3万5,365ドルと大幅安で引けました。