今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今週は14~15日に開催される今年最後のFOMCが注目となります。パウエル議長が言及しているように声明文では「インフレが一過性」との文言が削除される見通しです。高インフレが2022年まで続く可能性があるため、資産購入規模縮小の加速を協議する計画です。

 縮小を早期に終了することで、2022年の利上げも可能になります。さらに経済は強く縮小ペースの加速に耐えられるとの見方です。

 全体が判明するまでまだ時間がかかりそうですが、新型コロナのオミクロン株の影響は限定的で、楽観的見方が相場をサポートするという見方が大勢を占めています。

先週の動き

 先週の予測では、新型コロナのオミクロン株の動向をにらんだ展開と、11月米CPI(消費者物価指数)に注目が集まるとしました。

 結果的に、ホワイトハウスの主席医療顧問がオミクロン株の重症化リスクは高くないと発表したことで、米株式の上昇は3日続きました。NYダウは12月6日(月)に+646ドルの3万5,227ドル、7日(火)で+492ドルの3万5,719ドル、8日(水)は+35ドルの3万5,754ドルに。一服して10日(金)は+216ドルの3万5,970ドルで終えました。

 12月10日(金)の上昇は、注目の11月米CPIは39年ぶりの高い伸びとなりましたが、予想の範囲内で材料出尽くしからの上昇でした。