今週の指標:日経平均株価

 今週も引き続き、オミクロン株への警戒感が続き、米国での14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での金融緩和策が注目となります。市場では、2022年中に複数回の利上げの予想もあり、パウエル議長の発言に注目が集まります。

 今週の日経平均は明確な底入れに向けて、2万9,000円台回復を目指す展開が想定されます。

先週の動き

 先週の予測では、12月10日(金)にメジャーSQ(特別清算指数)を控えており、新型コロナウイルスのオミクロン株への警戒感や米国の金融緩和の方向もあり、乱高下が想定され、日経平均は2万9,000円の上値のフシを突破するのは難しいとしていました。

 結果的には、週始めこそ▲335円の2万7,693円まで下げて▲102円の2万7,927円でしたが、その後は米国でオミクロン株への警戒感が後退。NYダウをはじめ主要3指数が上昇したことで、連動した日経平均は、7日(火)が+528円、8日(水)は+405円と2日連続の大幅高に。

 その後は2万9,000円に接近すると上値は重くなり、9日(木)のザラ場2万8,908円を目先の高値に反落。週末は▲287円の2万8,437円で引けました。