活用術・投資信託やETFを活用して「世界の株」に投資する

 一般NISAでは、株式に投資する投資信託を一括で購入することも、一定額ずつコツコツ積み立てていくこともできます。

 世界の株にまとめて投資するには(1)日本を含む世界の株に投資する(2)日本株と日本を除く世界の株(先進国株+新興国株)に投資する(3)日本株、先進国株、新興国株を組み合わせるといったいくつかの方法があります。

投資信託の場合は?

 例えば、(1)ではMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)やFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスに連動するインデックス投信を保有すると、1本で日本を含む世界株に投資することができます。

 日本株については、すでに個別株に投資している、あるいは日本株に投資する投信を持っているという人もいるかもしれません。

 その場合には、一般NISAでは(2)MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI、除く日本)に連動するインデックス投信を保有する、あるいは(3)先進国株のインデックスファンド(MSCIコクサイ・インデックス)に連動するインデックス投信を保有するという選択肢もあります。

 一般NISA口座の中だけで世界の株に投資する必要はなく、自分が保有する金融資産全体で世界の株に分散できていればOKです。

ETFの場合は?

 ETFを利用するという方法もあります。中長期的に運用するコア(中核)資産として活用するなら、先進国株や新興国株のETFを組み合わせたり、海外ETFであれば、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)のように世界株に幅広く分散投資できたりするものが候補になります。

 ETFは値段を指定して購入・売却することができます。一般NISAは利益が出てこそ得する制度なので、値下がりを待って指し値で買う、あるいは売る時に値段を指定して利益を確定できるといった点はメリットといえます。一方、配当金が払い出だされてしまう(一般NISAでは解約扱いになる)点はデメリットです。