どんな基準で選ぶ?

 つみたてNISAでは投資信託を解約するとその枠は再利用できません。繰上償還(決まっていた信託期間前に運用が終了すること)された場合も同様です。ですから、なるべく繰上償還されるリスクの低い商品を選びたいところ。

 同じ指数に連動するインデックス投資信託がたくさんある場合には、「運用実績がある(新規設定でない)」「運用管理費用(信託報酬)が相対的に低く、運用管理費用(信託報酬)の引き下げ実績がある」「純資産総額が安定的にふえている」という観点で選びましょう。

 ここではインデックス投信の例を挙げましたが、一部アクティブ投信もつみたてNISAの対象になっています。運用理念や、投資先の企業を選ぶプロセス、運用実績などを調べた上で、共感・納得できる投信があればそれも選択肢になります。交付目論見書や月次レポートをしっかり読んだり、投資信託の説明会(動画・対面の説明会)があれば聴講・参加したりするとよいでしょう。

 長期で運用するなら、株式に投資する投資信託をメインに据えたいところ(金融資産全体でみたときに積立額はそれほど多くないと思われるため)ですが、値動きが大きいものは抵抗があるという人も。

 本来は、投資する金額で調整する(=つみたて投資に回す金額を減らす)のが基本ですが、「値動きをもう少しマイルドにしたい」「長期で運用しない可能性もある(引き出す時期が比較的近いかもしれない)」という人は、バランス型を持つという選択肢もあります。

 バランス型は中身(株式と債券だけか、不動産投信も含まれるか)や配分(国内と海外の比率や各資産の比率等)が商品によって異なるので、必ず確認しましょう。とくにリスク(どの程度変動するのか)は数値をみておきましょう。