押さえておきたいこと3つ
最後に、つみたてNISAを活用する上で覚えておいてほしいことを3つ挙げます。
1.俯瞰する
金融資産全体をみるクセをつけましょう。他に運用しているものとかぶっていないかを考えた上で、つみたてNISAでは何を運用していこうかな、というふうに考えてください。
2.続けること
つみたてNISAでは、幅広く分散された商品をコツコツ「継続的に」買っていき、長く保有することが大切。とくに、「暴落のときに積み立てをやめない」「解約しない(損を確定しない)」ことが大切です。長い目でみてください。
3.ベストよりベターを
ここまで「つみたてNISA」の活用例についてお話してきましたが、唯一の正解はありません。繰り返しになりますが、属性や運用できる期間、保有する預貯金などの安全資産の額などによっても、「つみたてNISA」との付き合い方は異なります。自分にとってベターな活用法を考えましょう。
例えば、個別の株式を買いたい人は一般NISAでよいでしょうし、つみたてNISAの対象となっていない投資信託を買いたい人は一般NISAや特定口座で購入するという選択肢もあります。自営業の人で「節税しつつ老後資金づくりを優先したい」という人は小規模企業共済やiDeCoからスタートしてもよいでしょう。
つみたてNISAをきっかけに、自分なりの運用方針を、この機会に改めて考えてみるとよいのではないでしょうか。