今週の指標:日経平均株価

 先週の日経平均は2万9,000~3万円の中で、11日に2万9,040円の安値まで試したことで、4日の高値2万9,880円近くまで上昇する動きとなりました。ここを突破すると3万円台のせ、その上は3万200円台が上値ポイントです。

 先週で決算のピークも終わり、国内は岸田文雄政権の経済対策以外は材料不足。40兆円の経済対策が相場にどれくらい反映するかどうか。ここに、米国株式がさらに最高値を更新すれば、出遅れ感から日本株が買われる可能性があります。

先週の結果

 為替が1ドル=114円台前半の円高で上値は重いものの、日本企業の好決算が出れば岸田政権をサポートする形で3万円の大台にのせる可能性の中で、原油高によって上値は重く、日経平均は2万9,000~3万円のレンジ内での動きを想定しました。

 結果的には、米株式の上昇にもかかわらず円高傾向にあったことで、レンジの下限の2万9,040円まで売られました。この2万9,000円水準には13週移動平均線があり、結局、2万9,040円を安値に2日連続の大幅上昇となりました。

 週の終値は前週末の終値2万9,611円とほぼ変わらずの+332円の2万9,609円で引けました。11月SQ値(特別清算指数)は2万9,388円となり、これを大きく超えて引けました。