今週の指標:ドル/円
今週はインフレ高進の懸念を受け、早期利上げ観測は後退しているものの、直近10月の米消費者信頼感指数は高インフレの影響で悪化しています。米国景気の持続的な回復期待は低下しつつあるため、ドル買いがさらに強まる可能性は低いといえます。
なお、2022年2月に任期を迎えるFRBのパウエル議長が再選されず、ハト派のブレイナード理事が昇格となれば、ドルが買われることになります。
先週の結果
9日に1ドル=112.73円まで下落しましたが、10日発表の10月米CPIが前年同月比+6.2%と市場予想を上回り、早期利上げの思惑が強まったころでドル買いが活発となりました。
しかし、FRBのパウエル議長が早期利上げについては慎重なスタンスのため、1ドル=114円台前半ではドル売りも観測されましたが、インフレ鈍化の材料が少ないことから113円台後半でドルは下げ渋りました。この週は1ドル=113.93円で引けました。