今週の指標:ドル/円

 11月2~3日に開催予定のFOMCはハト派寄りの政策と予想され、長期金利の上昇は一服することから、ドル売り優勢の可能性があります。このFOMCではテーパリングの開始を決める公算で、早ければ11月中に債券買い入れの縮小を開始し、2022年半ばまでに完了するシナリオが既に織り込まれているようです。

 ECB(欧州中央銀行)総裁は10月28日の記者会見で「高インフレ局面は想定以上に長期化する」と述べており、将来的な利上げの思惑が浮上しています。

先週の動き

 先週は、10月26日の9月新築住宅販売件数、10月米CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで、早期利上げの可能性が高まり、ドル買い・円売りが活発化しました。

 ドル/円は一時114.31円まで買われましたが、27日発表の9月米耐久財受注が予想を下回ったことで、ドル/円は113円台に反落しました。その後、29日にドル/円は113.37円まで下落後、114.10円まで戻した後、早期利上げ観測が高まり114.01円で引けました。