今週の指標:NYダウ平均株価

 今週の注目材料は、FRB(米連邦準備制度理事会)が開催するFOMCの結果です。

 パウエルFRB議長は、先月末のジャクソンホールの講演で、経済が予想通り進展すれば、年内に資産購入ペースの縮小を始める可能性があると述べました。

 しかし、金融政策のカギを握る米雇用統計の8月分が予想を大きく下回ったことや、新型コロナウイルスの感染拡大で消費者マインドが低下したため、今回のFOMCでの発表は見送られる可能性が高くなったようです。

 そうなると11月のFOMCでテーパリングの開始が協議されることになりそうです。10月は金融政策を気にしなくていいため、上昇の期待が持てますが、短期的には20日、中国の不動産企業の経営危機による米国市場は暴落が気になるところです。

先週の動き

 先週の予測では、新型コロナウイルスの感染拡大が消費を圧迫していることで、景気回復や企業収益の伸びに影響を与えるとしました。

 週始めの13日(月)は、新型コロナの感染拡大がやや減少したことで、NYダウは6日ぶりの反発となりました。

 しかし、もみ合いが続いて、上に伸びることはできず、週末の17日(金)は翌週にFOMCを控えて主要3指数そろって下落。NYダウは▲166ドルの3万4,584ドルで引けました。

 特に17日の「クアドルプルウィッチング(日本のメジャーSQに相当)」が、これまで買いを手控えさせていたことで、今週からは上昇期待が持てることになります。